ゼロ・ウェイスト 買ったもの (良かったもの/要らなかったもの)③

かつて、海外のゼロ・ウェイスターの素敵ライフスタイルにきゃーっとなって、とりあえず形から入る態で、ゼロ・ウェイスター的持ち物をいろいろと増やしました。その中で自分にとってすごく良かったもの・全然ダメだったものについて書いてきたわけですが、今回は、物自体に特に何の問題もなく、使わなかったわけでもない、でも、入手前に一呼吸置くべきだった、と今となっては思っている物品についての話です。

 

<買って悪くはなかったけれど、無くてもよかったもの>

 

イレギュラーな形のメイソン・ジャー/(金属製のランチボックス)

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メイソン・ジャーは、熱い飲み物用のドリンクボトルとしては前回触れたようにイマイチかもしれませんが、モノの保存に、持ち運びにと、活躍の幅が広い実に便利な容器です。ゼロ・ウェイスト界の役馬!(と、言っている人がいた)

私は最初にレギュラーマウスの16oz(480ml)から使い始めて、その後同じくレギュラーマウス8oz、ワイドマウス32oz、とバリエーションを増やしていきました。この3種類に関しては買って良かったと心から満足しています。そこまででやめておけばよかったのですが…。

 

その後に買い足した上の写真の薄べったいジャー(自家製マヨネーズ保管用にと張り切って買い入れたけれど結局口径がブレンダーと合わずに使えなかった)と、ころんとした形に惹かれてふらふらと購入した8ozのジャムジャーは結局手放しました。どうもこの二つがあると食器棚が視覚的に落ち着かない感じになるのです。ピーナッツバターの空き壜やBonne Mamanのジャムの空き瓶の方がよっぽど馴染んでいる。わざわざ購入して自ら不調和を作り出してしまっているという意識に苛まれるというのもありつつ、形が他のメイソンジャーと比べてやや特殊ゆえに食品の保管以外に(私の手元では)使い道が限られてしまったので、だったら最初から空き壜で良かったじゃん、買わなくてもよかったじゃん、ということになりました。

 

そしてお弁当箱です。f:id:noa-s:20180208220347j:plain

 

 

このランチボックスは、今回のトピック自体が個人的な話である中でもさらに個別事情(素直にシーガルとかゼブラのステンレスランチボックスを買えればよかったのだけれど、希望の大きさや条件で折り合いがつけられず、やむなく少し王道から外れたものを購入、しかし決定の際の見通しその他が甘かった、という事情)なので、カッコ付きの話なのですが。

 

当初ステンレスのランチボックスを欲していました。しかし小さくてパッキンがないもの、という自分の希望に合うものが無く、結局写真のアルマイトを買いました。アルマイトというと、やはり本当に安全なのかがほんのり気になるところでしたので事前に調べはしたのですが、明確に危ないと言っているソースが見つけられなかったので、まぁ良かろう、ということにしてしまいました。今にして思えば兎に角早く金属製のモノが持ちたい!という欲だけだったような気もします。使ううちに本体と接する蓋の内側、角の部分が擦れて黒ずんできたのがどうにもこうにも気分が悪く。要はアルマイト加工で作っている安全な被膜が剥げてきちゃってるということなので、ちょっと嫌かな、と。

また、これを買った直後にかっぱ橋で丁度良い大きさのステンレスの丸い蓋付き容器(「バター入れ」)を見つけてしまい、折悪しく(?)誕生日だったもので、その前で動かなくなった私を見た同居人が、もうお弁当箱は持っているから要らないと言っているにも関わらず買ってくれてしまい、四角より丸の方が断然洗いやすいのも手伝って、徐々に使わなくなり、これも結局寄付してしまいました。

 

まーなんというお金の無駄遣い…。

 

そんなわけで、実際に使ってみないと合う合わないが分からないものは仕方が無かったと思いますが、手っ取り早く体裁だけ整えたいという欲望から入手したものはどうにも宜しくなかったみたいです。タチが悪いのは、買うときに本人がそこに気づかない(あるいは本心では気づいているけど気づかないふりをしているのか…)ことなんですが、これを教訓に今度何か新しいことにはまったときには気をつけたい所存。

ゼロ・ウェイスト 買ったもの (良かったもの/要らなかったもの)②

(続き)

<全く要らなかったもの>

ステンレス製ストロー/メイソンジャー用のドリンクトップ/(竹の歯ブラシ)

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冷たい飲み物をほとんど飲まないので元々ストローを使う機会というのがほぼありません。ステンレスのストローを買ったところで活用の場が無いのでした。外でジュースとか入れてもらうようになると思ってたのかなぁ?自分でも謎です。今年早々に売却いたしました…。

 

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ドリンクトップは、ファストフード店などで紙コップに被せてあるあのプラスチック蓋を模していると思われますが、私はあれが付いていると熱い飲み物が上手く飲めません。それがステンレスになった日には熱さでさらに飲みにくくなってしまいます。ドリンクトップを付けると、ただのメイソンジャーが多少ドリンクボトルらしく見えるようになりますし、ボトルを倒してしまったときに被害をある程度小さく止められるので、ウォーターサーバーがあるスポーツジム的な場所に通っていたときには水を飲むのに使っていました。ですが、普通の水筒を入手した暁には不要になると思われます。

そもそも、ドリンクボトルを含むあらゆる用途にメイソンジャーを使うというのはミニマリスト的には大いにアリですが、テイクアウトで熱いコーヒーを入れてもらったりするのには残念ながら不向きだと思います(スリーブがないと手が熱くなって店員さんが可哀想。そうなるとスリーブも持参する必要があるので、持ち物が増えてしまう…)。

 

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竹の歯ブラシ(写真右)は、個人的な相性の問題であり、しかも実際に使ってみるまでは分からないことだったので括弧付きなのですが、少なくとも私にとって、私が買った歯ブラシは、全くもって使えなかった!モノがモノだけに手放す先もなく、単なる死蔵品となっています。

使えなかった理由は、ヘッドが大きすぎて磨きにくい、竹なので皮膚と粘膜の境目部分にいちいち引っかかる、(かかりつけの歯医者曰く)毛先が細くて柔らかいので歯周ポケットには有効かもしれないけれども歯の汚れを落とすのには向かない、等です。私が入手したのはGO BAMBOOというメーカーのものですが、他のメーカーだったらこれら点をクリアしているのでしょうか。試してみたいですが、最初に失敗したのでなかなか手が出しづらいです。

 

(続く)

ゼロ・ウェイスト 買ったもの (良かったもの/要らなかったもの)①

家庭のゼロ・ウェイスト化という考え方を知った当初、私はごく普通の買い物好き人間でした。ローレン・シンガーから入ったということもあって(「やだ、なにこの子、かわいー」てな具合に、見た目から)、あのライフスタイルに憧れていろいろと買い込んだものです。このブログの初期の頃というのは完全にお買い物日記の様相を呈しております。

 

携帯用スポーク(先割れスプーン)に始まり、蜜蠟ラップ、メイソンジャー、竹の歯ブラシ、石鹸箱、ステンレスのストロー、メイソンジャー用のドリンクトップ、メイソンジャー用の注ぎ口アタッチメント、シンプルな金属製のランチボックス等等等等。

 

当然ながら、アメリカの若い女の子とニッポンの古い女の子(…)とでは生活が違いますから、このうちのいくつかは私の生活のゼロ・ウェイスト化を大いに促進してくれましたが、いくつかのものについては完全に余計な買い物でした(だからそういうことは買う前に気づこうよねぇ、自分…)。あとは、その中間というのもあります。まぁ使うし役に立ってくれているけれど、別に無くてもどうにかなったよね、というモノ。

 

<買って良かったもの>

 

スポーク/蜜蠟ラップ

 

携帯用折りたたみ式スポークは心から買って良かったと思っているモノの一つです。持ち運びが苦にならないコンパクトさなので、持って出かけるのを忘れるということがありません。同じものを同居人にも持たせているのですが、「あれ一つ持ってるだけで、ファストフード店でも結構プラスチックを回避できる!」と喜んでいます。まずプラスチックのフォークを断ることで、あ、ストローもね。飲み物の蓋もね、と、忘れずに事前にリフューズが徹底できる、ということのようです。

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蜜蠟ラップも日々便利に使っています。残り物を覆う、使いかけの野菜をくるむ、外出先で紙皿代わりにする等、複数の用途に使えてありがたいです。私自身は元々ポリエチレンのラップは使わないのですが、ごく普通にそれを使っていた同居人も抵抗なく活用しており、導入以降は買ってこなくなりました。

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今書いていて気づいたのですが、同居人のように「使い捨てプラスチックは良くないと知りつつも、便利さに負けてつい利用してしまう」というタイプをして、プラスチックフォークやポリラップを全く不要にさせたという点で、即効性のある超優良なオルタナティブなのではないかと思います。

 

続きます。

快適コンポスト生活の友

なかなか徹底できないゼロ・ウェイストですが、ダンボーコンポストの導入以来、生ゴミだけは出さずに済んでいます。

 

約9ヶ月半の間、どちらかといえば面倒くさがりの私が毎日コンポストの面倒を見続けることができたのは、作業自体がどうということもない簡単なことだから、というのもありますが、導入前に、日々の作業がスムーズにできるようにと、道具を真剣に考えて選んだことが大きいと思います。

 

以前同様の記事は書いていますが、物によっては写真を載せていなかったりするので、今回改めてご紹介したく。

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・平らなプレート&ドーム型の蓋

 

朝から夕食の支度までに出た野菜くずを溜めておく容器として、元々持っていたプレートにドーム型の蓋を組み合わせたものを使っています。下に平らなプレートを使うのは、濡れて容器にまとわりつく生ゴミ(主に茶殻)をスクレイパーですとんとダンボールの中に落とすだけにしたいから、上にドーム型の蓋を使うのは、天上を高くすることで生ゴミが蓋に接しないようにし、洗う頻度を落としたいから、です。においもそれほど気にならないので、最近では蓋を洗うのは埃が積もってきときだけになりました(1週間に1回程度)。

 

・浅型水切りバスケット

 

排水口のバスケットを浅くて編んでいないタイプに替えました。ここで受けた生ゴミは、スクレイパーで軽く撫でれば落ちるので、簡単にプレートにまとめることができます。

 

スクレイパー

 

昔愛読していたエコ系ブログで、「洗い物の前にお皿についた油分はスクレイパーで落としておきましょう、このスクレイパーがおすすめ」とあったので早速真似して買ったものの、殆ど使っていなかったものが日の目を見た形です。

 

・分解できるキッチンばさみ 

鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203

鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203

 

 

これもスクレイパー同様、特にコンポストのために用意したわけではないのですが、野菜くずをダンボールに入れるにあたって、「これはもう少し細かくした方がよさそうだな」と思ったときに即座に対応できて便利です。包丁だとまな板を出して、使い終わったら両方洗って…となって億劫なので、はさみが楽です。しかも簡単に分解できて丸洗いできるので、一度コンポストに入れてしまったけれども大きすぎてなかなか微生物に食べてもらえない野菜を改めて細かくするのに使うこともあります。

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・取り外しが簡単なカバー

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一辺が全開にできるカバーは、さっとかけられてとても便利です。

 

私は本当にお尻が重くて、ちょっとでも面倒そうだなと思うとぐずぐずとなかなか物事に取り掛かれないタイプなので(始めてしまえば「あら、なんてことなかったわ」などと思うのですが)、少しでも手間がかかりそうに思える部分を初めから極力排除しておいたのは正解だったと思っています。