残念な歯ブラシ

 先月、ワンタフトブラシ(毛先が一つにまとまったヘッドの小さい歯ブラシ)の毛先が大分乱れてきたので取り替えることにし、以前から目をつけていた画像のブラシを購入しました。

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ねじ込み式で、毛先(ポイントチップ)のみ交換できるので、普通のワンポイントタフトを使い捨てていくよりはマシだろうと思っての購入です。

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このねじ込み式でポイントチップのみ換えられるというアイデア自体は素晴らしいと思っており、普通のタフトブラシからの買い替えを楽しみにしていたのですが、結論から言うと、大変残念ながらとても使いにくい製品でした。

 

まず、致命的なのが無駄に毛足が長すぎることです。

「歯というものは磨くことでどんどん磨耗していくので、決して力は入れないように」と書かれた歯磨き本を読んで以来、あまり力を入れすぎない習慣はついているのですが、その軽いブラッシング圧にして、ブラシの先が歯に当たると毛先がぱかっと二つに割れてしまいます。毛先の断面が歯の面に対して垂直に当たらないことには汚れは落ちない(と、今通っている歯科医院では教わっていますし、実際その通りだと実感しています)のに、これだと実際歯に当たるのはブラシの毛の側面ばかりということになり、まったく磨けている気がしません。

 

そして、構造です。ねじ込み式というのは交換の際にやりやすくて良いと思っていたのですが(以前使っていた「エコ歯ブラシ」は、はめ込み式で、外すのが大変難儀だったため)、その分ヘッドに長さがでてしまうため、歯の裏側はともかく、表側は非常に磨きにくくなっています。

また、ハンドルの両端でチップの角度が変えられるというのが売りのようなのですが、80度と100度という微妙な違いは、そもそものヘッドから毛先までの異常な長さによる磨きにくさを前にしては、その恩恵が全く感じられません。

 

さらに、両側にチップをつけるのは保管の際の衛生面でなんとなく気になるので(下側になったブラシの湿気が取れなさそう)、片側だけにつけているのですが、そうすると使っていない側に開いたネジ穴がなんとなくいやです。余計な凹凸があると汚れってそこにたまりますから…。

 

慣れの問題かと思い、毎日使ってはいますが、一週間経っても一向に慣れません。こんな使いにくいものを使いこなせている人はいるのだろうかと疑問に思います。アマゾンのレビューなど見る限り、使い心地に文句を言っている人はいませんでしたが、どういう感覚をしているのか全くもって理解できません。

 

毛足の長ささえ普通のタフトブラシ並なら何ら問題なく愛用できたと思うので、残念です。

全くお奨めできません!