プラスチック・ジャーナル まとめ

2017年7月26日

一週間、ちょっと異様なレベルの真剣さでPlastic Free Julyに取り組みました。

 

結果:今週の資源ごみに出すプラスチック、60g(月曜日に容リ法対象プラごみを一回出してしまっているので、正確には5日間分ですが、連休中は特にごみは出ていなかったのでほぼこれで全部のはずです。)

 

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内訳は、主に、以前から家にあってこの一週間で使い切ったものと、同居人の個人消費です。

同居人が食べたチーズ、何故必要なのか私にはよく理解できないだしパック(鰹節でよくない?)、ツナ缶の周りのフィルム(あれ?騙された???同居人め…)、パスタの袋、そばの袋、そばが束ねられていたバンド、同居人の浅煎りコーヒーの袋、私がプレゼントでもらったクッキーの袋、同居人のワンカップの蓋、同居人が養っているベランダのすずめ用ビスケット。

この週に外から新しくやってきたものは、上記ツナ缶のフィルム(これはどういうことだろう?と聞いてみたところ、「プラスチックなことは解っていたけど、こっそり外しておけばばれないと思いました。どうしても食べたかったんです。ごめんなさい!」とのこと。うーむ…いろいろと問題を孕んだこの発言…)と、私が定期購読している週刊誌が届くときの包装です(テレビを持たない我が家にとってこれはどうしても必要な情報源なので今のところやめるつもりはありません。本屋に行って買えばこのゴミは出ないということは承知しているのですが、そうするとおそらく買わなくなってしまい、元々大して無い社会性がさらに失われそうなので…)。

 

通常は一週間で200~350gくらいなので、自分で言うのもなんですが、かなり頑張った方だと思います。

ちなみに、この「通常」に至る前は大体350~450gくらいだったところ、「なるべくバルクで買い物をする」「なるべく自分で作る」という努力で100g程減らしています。ペットボトルの外側のフィルムが一枚0.5gくらいなので、100g減るというのは相当なものだと思いますが、今回それをさらに上回る削減。いやー。頑張った。というか、かなり無理をしました。うちは初老&中年の家なので、こんな実験じみたこともできますけど(まぁ、同居人が内心嫌がっていたことはツナ缶事件で判明しましたが・笑)、子供さんがいらっしゃるようなお宅では、食べるべきものを優先する必要があると思いますので、買い物環境によってはなかなか難しいでしょうね。

 

以下の写真6枚は、今年の2月時点の一週間のプラゴミです。

「プラスチック・フリー、やらなければいけないのは分かってるんだけど、必要なものは買わざるを得ないから難しいやね」とか言っていたころのもの。こうして比較してみると、なかなか感慨深いものがあります。

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さて、この一週間の水準を今後も保てるならばとても喜ばしいことですが、正直いくらチャレンジャーな我が家でもそれはさすがに…。だからといって、また元通りに逆戻り、とはならないと思います。やはり、実際に取り組んでみたことでいろいろと有益な気づきや進歩がありました。これは、私の場合「なるべく買わないようにする」というレベルの取り組みでは得られなかったものなので(何しろ想像力が乏しく実際に問題に直面してみないと対策が思いつかないタイプ)、協力してくれた同居人には心から感謝しています。

プラスチック・ジャーナル⑤

2017年7月25日

 

(期間一週間でPlastic Free Julyにチャレンジしています。続きです)

 

五日目:水曜日(Avoid single-use plastic packaging)

本日のお弁当のスープの具は、皮むき緑豆、長ネギ、干し野菜、高野豆腐と乾燥しいたけスライス。味噌とオイスターソースで味付けし、内藤唐辛子少々。なかなか美味しくできて満足。乾燥しいたけスライスは、干ししいたけの代わりに使うつもりで以前バルクで買ってきたもの。当初「似て非なるものだった、失敗した!」と思っていたが、干ししいたけと比べるからイマイチなのであって、ただの乾燥キノコだと思って使えばそれなりに良い出汁になる。

夕方、「野菜のばら売りがなかったらどうしよう」と脅えつつスーパーへ。幸い今日はばら売りコーナーが出現していたため、ありがたくトマトと玉ねぎと人参を購入。

別のスーパーで買い物をしてきた同居人はパッケージの問題で購入できるものが全く見つけられず、「きゅうり一本だけかごにいれてレジに行くのが恥ずかしかった」としょんぼり。

夕飯は、ご飯に週末に仕込んだ黒豆納豆(初めて食べたけど美味しい!)、きゅうりのサラダ、冷凍庫にストックしてあった鯖など。

 

六日目:木曜日(Avoid single-use plastic packaging)

お弁当のスープ大成功で気を良くする。今までお弁当用に作るスープは短時間で調理できることを重視していたため、野菜をきちんと炒めて甘みを引き出す等の丁寧さが必要なヴィーガンレシピは初めから諦めていたが、今回、ヴィーガンのレシピをベースにしつつ、通常の「材料を刻んで沸騰するまで加熱し保温ジャーに移すだけ」の工程でもきちんと美味しいものができた。それは多分スパイスのせい。スパイスを使いこなせるようになったら、買い物と調理はもっと自由になるかも。

夕食は、瓶詰めアンチョビとフレッシュトマトのパスタ、キャベツと玉ねぎの卵とじ、アボカド。

夕食後、洗い物をしながら、シンク周りがすっきりしているのに気づく。いつもだったら洗った後の肉類のトレイやらプラスチックの袋やらがごちゃごちゃと立てかけてあるのに、それが全くない。なんて清々しい。

 

七日目:金曜日(Avoid single-use plastic packaging)

スープは自家製もやし(緑豆スプラウト)をメインに味噌味で。バルクでソイミート買っておけば良かった。豆ばかりだとさすがにちょっと飽きてくる(まぁ、ソイミートもさかのぼれば結局は豆なわけだが…)。

夜帰宅すると、タッパーに山盛りコロッケが待っていた。「タッパー持って行って買ったよ、使い捨てプラスチックじゃないよ」。それって…それって…「調理器具を所有したくないので食事は全て外食です(えっへん)」とか言っちゃってる男ミニマリストみたいじゃない…??

納豆チャーハンと茗荷そば(なんと!パッケージレスで茗荷が売っていた、と。そんなの見たことない!そして何故主食二品?)、コロッケ、前日のキャベツの卵とじの残りで夕食。

 

7日間のチャレンジが終わり、「明日はいろいろ買いまくるんだ♪」と同居人。それじゃ意味無いだろと思いつつも、本当に頑張って協力してくれたのでよしとしよう。お疲れ様でした。

 (続く)

C'est si bon, mais...

f:id:noa-s:20170723144449j:plain2017年7月24日 

 

今更なんですが、週末、麻布十番のオーガニックスーパーBio c’ Bonに初めて行ってきました。オーガニックらしい、というところまでしか知らなかったのですが、ブログを見てくださった方からバルク・セクションがあると教えていただき(ecoaromatiqueさんありがとうございました!)、ずっと気になっていたお店です。

 

個人的に、ここのバルクはすごく気に入りました。というのも、皮付きのレンズ豆とキドニービーンズがあったから!

私は豆類は特にこの二種類が好物なので、元住吉のBulk Foodsで買えなくてずっと困っていたのです。今はついこの間Bulk Foodsで買ってきたミックスビーンズが大量にあるので、とりあえずレンズ豆とクスクスだけ買って帰りました。麻布十番ならば気軽に行くことができる場所なので、元住吉に行くときのような、次は当分来られないから買い漏れがあってはならない!という妙な緊張感なしに、大らかな気持ちで「とりあえず」の買い物ができます。嬉し。

 

とは言うものの、ecoaromatiqueさんから伺っていた通りスーパー側が提供する紙袋で買い物しなければならないのはやはりちょっと残念です。バルク・セクション内は基本無人で、自分で重さを量ってバーコードシールを印刷して…、という買い方なため、仕方がないことなのかもしれませんが。

あと、重さに影響させないためだろうとは思いますが、この紙袋がうっすいの。儚げすぎてドキドキするレベル。そしてレジでは当然のように、この紙袋の上からビニールをかけられそうになって焦りました。そのときはもちろんお断りしましたが、会計をしながら、「しかしこの紙袋、すぐ破けそうでちょっと怖いですねー」と口走ったら、「だからビニールを・・・」と言われ、「あ、なんでもないです!気にしないでください!!!」と慌てて口をつぐむ羽目になりました(笑)。

 

私もecoaromatiqueさんの真似をして、紙袋を取っておいて再度使うつもりではいますが、何回使えるかなぁ。3回くらいが限度なような気がします。特に今回自分で印刷したバーコードシールをうっかり貼ってしまって後から一生懸命剥がしたのでその部分が薄くなっちゃったのですよね(ばか…)。

 

生鮮に関しては、ウェブサイトの写真で見るほど裸売りではなく、同じ種類の中で、半数くらいは裸でグラム売り、残りはあらかじめプラスチック袋に入れ値段も印刷済みで、ぱっと手にとって買って行きたい人にも備えている、という感じでした。

プラスチック・ジャーナル④

2017年7月21日

 

(期間一週間でPlastic Free Julyにチャレンジしています。続きです)

 

四日目からは仕事に行きながらのチャレンジとなります。食べ物・飲み物は水・お湯以外は基本すべて家からの持ち込み、というのは通常と変わるところはないのですが、職場での拘束時間が長いので買い物と調理にかけられる時間が短くなるのが難点。

 

四日目:火曜日(Avoid single-use plastic packaging)

肉・魚が購入できない今週は(結局容器持込で買えるところは見つけられなかった)、お弁当のスープの頼みの綱は豆・高野豆腐・乾燥しいたけ。まずは「野菜と動物性蛋白質少々」といういつもの組み立ての中で、蛋白質をただ豆に置き換えてみる。同居人にはちょっとあっさりしすぎになるだろうからと、唐辛子と生姜を多めに入れる(味付けは、辛くするか酸っぱくするかすれば大抵喜んで食べる・笑)。昼食時、案の定かなりのさっぱりスープ(そして私には辛~い)。もう少し工夫が必要。

帰宅時、野菜を補充しにスーパーに寄るが、今日はばら売りの野菜が出ておらず、長ネギとアボカドしか買えず。毎日のスープ作りの際に余った野菜を干しておいたものがあるので、明日のスープはそれで済ませることにする。

帰宅すると調理スペースに鎮座するツナ缶。「プラスチックじゃないよ!」と得意げな同居人。んんんー、缶も資源とはいえゴミには変わりがないのだけれども…。念のため中身を確認したところ、よくあるトマト缶やコーン缶のように内側が白いものではなかったので、プラスチック・フリー的には多分セーフ。しかし、マグロの乱獲問題に心を痛めているからツナ缶は買わないと言っていたのに、そこまで追い詰められているんだね…すまん。夏野菜とツナのパスタで夕食。

 

本日の感想

・スーパーのはしごをする時間がないので、ばら売り野菜がなかったらどうしようという不安感はんぱない!

・普段それほど食べないとうもろこしやバナナを昨日までに多用しているせいで、コンポストが飽和状態。混ぜにくいったらありゃしない。どこかを削減するとどこかが膨らむというのは、贅沢のレベルが変わっていないから?

・週末に豆を大量に茹でて冷凍しておいたが、今までとやり方を変えたせいで格段に使いやすくなった(昨日軽く触れたホームフリージングの件。後日個別トピックで投稿予定)。

 

(続く)

プラスチック・ジャーナル③

2017年7月20日

 

(期間一週間でPlastic Free Julyにチャレンジしています。続きです)

 

さて、三日目の祝日は、完全プラスチックフリーに挑戦の日です。そう同居人に告げたところ、「完全ってどこまでよ?そんなこと言ってたらシャワーも浴びられないしトイレも使えないよ?」と指摘されました。確かに。

Plastic Free Julyのウェブサイトでは、「Go completely plastic-free」という文言の具体的な定義は見つけられませんでした。定義が明確でない場合は、目的から判断するのがセオリーです。改めてウェブサイトを確認してみました。

 

端的には、Plastic Free Julyとは「7月中、一回限りの使い捨てプラスチックの利用をやめてみる」こと、とあります。そうすることで、日常生活の中に大量に存在するプラスチックについて気づきを得るのが目的である、と。

そしてプラスチックの何が問題なのかといえば、大まかにまとめると以下2点に集約されます。

 

・便利だからといって無責任にプラスチックを使い捨てること、その結果としての環境への悪影響

・プラスチックに含まれる化学物質が保存・調理の際に食品・飲料に溶け出すことによる健康への悪影響

 

ということであれば、私にとっての「Go completely plastic-free」で避けるべきプラスチックとは、「一回限りではないにしても結局は使い捨てることが前提のプラスチック」及び「食品の保存・調理に関わるプラスチック」ということになります。

ウェブサイトのFAQページにも「ご心配なく、期間中、パソコンや電話、車などは使えます」と書いてありましたし、同居人に指摘された家の設備的なものも、常識的に考えて対象範囲外と思われます。 

というわけで、三日目のチャレンジは、上記プラスチック2点及び、既に家にあるプラスチック入りで買ってきた物品全て、と範囲を確定しました。

  

三日目:月曜日・祝日(Go completely plastic-free)

起床。以前購入したものの使い心地が悪くてお蔵入りになっていた竹歯ブラシで歯磨き。痛い。水で洗顔。化粧水は手作りだが材料がプラスチック入りなので使えず。リップクリームも塗れず。代わりにオリーブオイルを塗ろうとするも、瓶の蓋の内側にプラスチックが入っていた…。プラスチック容器に入った日焼け止めも塗れない。外出予定もないことだし、今日は一日日陰に居ようと決心する。

朝食は一昨日大量に買ってきたバナナを食べる。紅茶・コーヒーの類は全てプラスチックの袋入りのため、飲むものがない。寂しい。

さて家事でも、と思ったものの掃除洗濯ができない(なぜならば、洗剤の類が全てプラスチック入り)。とりあえず、乾いた洗濯物をたたみ、黒い洗濯物についている白い布埃・糸くずをガムテープで取ろうとしたところ、同居人が嬉しそうに「残念!そのガムテープの糊も、片面のコーティングもプラスチックだよ~」…。

昼食は昨日の野菜シチューの残りにバルクで買ってきたショートパスタを添えたもので済ませる。同居人が、同じくバルクで買ってきたポップコーンを作ったが、味付けにスーパーで買ってきたプラスチック袋入りの塩をかけてしまう。「え、もしかして食べられない、これ?えー(爆笑)」…(怒)バルクの塩もあったのに…。

おやつタイムはバルクで買ってきたドライパイナップルを食べる。なかなかおいしいのだけれど、飲み物が水だと全然嬉しくない。カフェイン切れで気力が湧かず、ふて寝。

気づくとはや夕食タイム。主食はふかしジャガイモ。同居人はチーズを添えておいしそうに食べている…。

夜の歯磨きは諦めて普通の歯ブラシで。とにかくお茶が飲めないのが辛かった一日。

 

本日の気づき

・ホームフリージングのスキルが上がった(後日改めて書きます)

カフェイン中毒だったことが判明(こんなオチでごめんなさい)

 

(続く)