「新しい家具」を新しくなく買う方法

2017年10月16日

 

タイトルはBeth TerryのHow to Buy “New Shoes” without Buying New Shoesをなんとなくパクっております。アプローチは違うんですが。

 

以前、「より良いものをがつがつと探しに行くことはせず、出会いを泰然と待てるようになった」となどと書きましたが、それにも限度というものがあります。

実は、もう10年以上ダイニングテーブルを中古で探し続けているのですが、未だ気に入るものに出会うことができていません。

 

それは日本の事情(生活が西洋化してから日が浅いせいか、日本の庶民の家のサイズに合った西洋家具のヴィンテージが存在しない。ちゃぶ台だったら手頃な良いものがたくさん出回っているのにね…)と我が家の事情(スペース的にかなり小ぶりのものしか受けつけられないため、輸入ヴィンテージに手が出せない。アーコールのバタフライテーブルとか買ってしまおうかとものすごく悩んだんですが、いくら素敵な家具でも室内で場所を取って動線が機能しなくなるのは嫌だったので泣く泣く諦め。)に拠るものです。

 

あまりにも希望のサイズ、素材に合致するものが見つからないので、これはもう自作するしかないのか?と思ったのですが、それならそれで材料の問題があります。ここで新しい木材を買ってきてしまったりしたら、それはゼロ・ウェイスト的にちょっと違う。

 

…………ということは…………材料が中古なら問題ないってことよね?

 

インターネットで廃材を物色し始めたところ、ラッキーなことに廃材で家具を作っている、しかもカスタムメイドも受け付けてくれるお店を見つけてしまいました。

gleam.jp

 

先日やっと実店舗を見に行って木材の実物を確認でき、ついにオーダーの運びとなりました。

 

デザインの打ち合わせがメールか電話になるので、うまく意思の疎通ができるのかを少し心配していたのですが、担当の方がこちらの考えをとても上手に汲み取ってくださる方で、数回のメールのやり取りで希望通りのデザインが完成し、あとは実物の出来上がりを待つばかりです。

 

気になる配送時の梱包について問い合わせてみたところ、「弊社直接のデリバリー、もしくは開梱設置込みのらくらく家財便となります。梱包材は無い状態もしくはほんの少しかと思われますので、ご安心頂けましたら幸いです。弊社もなるべく減らすよう心がけております。」という素晴らしいお返事をいただきました。完璧です。

 

問題があるとすれば、インドネシアからの輸入廃材なので輸送のフットプリントが…といったところかと思いますが、現地でもてあましているものをうまく使っているのだと考えたいと思います。