保温調理 鍋帽子

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2017年4月4日

 

保温調理の楽さにはまった私は、保温で作れる料理は全てそうしたいと望むようになりました。

しかし、手持ちの専用鍋は一つ。

サイズ違いの「はかせ鍋」がもう一種類あるので、そちらを購入することも考えましたが、やはりお値段がね…。

 

実はこんな時の必殺技があるにはあるのです。

鍋の中身が煮立ったら……布団に突っ込む!

 

…美しくないですねー…。

しかもベッドならともかく、うちは畳に布団なので、同居人が気づかずに鍋を蹴飛ばす危険と常に隣り合わせです。

 

お金はかかりませんし、保温力もかなり高い(今Klean Kanteenで保温実験をしているのですが、今のところ布団に入れておくのが一番高い数字をはじき出しています)のですが、料理をしている図としての優雅さに欠けるため、あまり活用したくないと思っていました。

 

そんな折、図書館で見つけたのが下の本です。 

魔法の鍋帽子

魔法の鍋帽子

 

載っているレシピは「固形スープの素」がごく普通に材料で使われていたりするので、私は全く活用できていないのですが、手持ちの鍋を保温調理なべにできる「鍋帽子」の作り方の本として、購入して手元に置いています。

 

この鍋帽子、家に使わない布がたくさん余っていたのでうっかり安易に作ってしまいましたが、最初はちょっと失敗したかなと思いました。綿入れ半纏的なものがキッチンに鎮座しているのはちょっと違和感があるのです。ものすごく所帯じみた感じになるのです。しかも、2L鍋が入れられる大きさゆえに半端なく空間を喰うので、使っていないときの置き場所にも困りました。もしこれから作ろうかなと思われる方がいらっしゃったら、とにかくインテリアになじむシックな布で縫われることをお勧めします。しまう場所も考えてから。

 

私は最初の頃、使い終わるといちいち押し入れの中に隠していたのですが、その出し入れと、押し入れの中がすっきりしない感じになることがストレスに感じられたので、結局食器棚の一番上、自分の目線より上に置いてしまうことにしました。

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この場所ならば、普段は私の視界には入ってこないので全く気になりません(同様の理由で巨大アルマイト鍋も棚の一番上が定位置)し、必要な時にすぐテーブルの上などにセットできます。

 

もちろん保温機能としては申し分なく、毎日のご飯炊きその他に活躍中です。

保温調理 はかせ鍋

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2017年4月3日

 

保温調理とは、鍋の中身の温度が上がったところで火から下して何かで包むなどし、温度が下がらない状態をキープして余熱で食材に火を通していくという調理法です。

 

一番のメリットは、鍋をガスにかけている時間が短縮されるので温室効果ガス排出量が抑えられ、かつ、家庭のガス料金も節約できる、というところでしょう。あとは、高温での長時間の加熱が避けられるので、栄養素が壊れにくく、健康増進に役立つ、とか。

 

私が特に助かるなぁと思っている点は、水の蒸発量を考慮しなくていいため味付けが楽、というところと、早々に火から下せるので、その後は落ち着いて他の料理に取り掛かれるところです。

例えばおみそ汁は材料が煮えたところで火を止め、その後に味噌を溶く、というのが古典的なやり方だと思うのですが、この時に残っている水の量が毎回まちまちなので、味見をしながら味噌を足して行って、だんだんと訳が分からなくなってくる、というのが味音痴としての毎回お定まりのパターンでした。が、保温調理の場合は、温度が上がりすぎないので、最初から味噌投入でOKなのです。レシピ通りの量で(と言っても味噌それぞれの個性もあるので加減は必要ですが)味噌を入れておけば味はおのずと決まりますし、保温が終わったころにはいい具合にゆるんでレードルでくるりとかき混ぜれば出来上がるので、わざわざ味噌を溶くという工程を入れる必要もありません。

 

この保温調理、初めは家にあるもので工夫してやっていましたが、やはり専用の鍋を使うのがスマートかと思い、写真の「はかせ鍋」を購入しました。もう10年位前になるのかなぁ。私にとっては結構なお値段だったのですが、扱いやすくとても便利なので、良い買い物をしたと思っています。

 

構造は割合に単純で、短い筒状の覆いが鍋にばねで取り付けられるようになっています(この覆い(スカート)を穿かせるから「はかせ鍋」なんだそうで。博士が開発した「博士鍋」じゃないらしい)。覆いを付けた状態で平らな場所に設置すると、温かい空気が逃げないので保温ができる、というしくみです。

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私は食器棚の一角に設置用のスペースを作っています(鍋の通常の置き場でもある)。食事の支度をするときは、まずこの鍋で一品作って保温コーナーに置いてしまい、他の作業を進めます。

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保温の待ち時間というものがあるので、それが長いものを作る場合は、忙しい日常の食事作りには向かないかもしれませんが、私はおおむね便利に使っています。

 

参考図書 

元気がよみがえる適温クッキング―ついに見つけた美味しさの秘密 (シリーズ生活の知恵―食)

元気がよみがえる適温クッキング―ついに見つけた美味しさの秘密 (シリーズ生活の知恵―食)

 

 

植物油と保湿

2017年3月31日

 

口に入れる油についてはそこそこうるさいのに(圧搾法じゃないと絶対ダメ!とか)、

皮膚表面に付く油に関しては、これまで深く考えたことがなく、

まぁ、牛脂の石鹸よりは植物性の方が気分が良いかな、程度でした。

 

ですが、先日読んだ『はっか油の愉しみ』の中で、

キッチンソープを作るとき、ベースにする液体石鹸にどういうものを選べば、

素手で洗い物をしつつ保湿ケアもできてしまうのか、ということが書いてあり、

これから石鹸や化粧品を選ぶ際に参考になりそうなのでここにメモしておきたいと思います。

 

・石鹸はオレイン酸が多いほど汚れ落ちが良く保湿もできる。

オレイン酸が多い植物油は以下である。

    オリーブ油

    椿油

    高オレインなたね油

    高オレインひまわり油

    マカデミアナッツオイル

    パームオレインオイル

・これらの油を60%~80%くらい含んでいるものが良い。

・逆に以下の油は乾燥する。

    やし油(ココナッツオイル)

    パーム核オイル

 

だ、そうです。

ココナッツオイルは乾燥するんだ…。

ローレン・シンガーとか、なんでもかんでもココナッツオイルですよね。。

石鹸じゃなければ大丈夫なのかしらん。

まぁ、若いときは何塗ろうがぴちぴちしてますからなぁ…。

室内菜園 アルファルファのスプラウトを栽培する

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2017年3月30日

 

まだ朝晩はかなり寒いですが、気分的にはすっかり春になりましたので、

先週からアルファルファスプラウトを作り始めました。

 

種子は2011年頃に買ったもので(その頃はローフードにはまっていた)、賞味期限を見てみたところ既に2013年に切れていました…。

それでも順調に発芽しましたので、つくづく種というのはすごいなと思います。

ちなみに小さじ1杯弱の種で写真の量になります(その後、さらに育って増量しました)。

 

育て方は簡単です。

 

1 適当な容器にスプラウト用の種を入れてたっぷりの水を注ぎ一晩置く

2 翌朝、いったん水を切り、すすいで再度水を切る。ある程度空気は入るように容器のふたを少し開けて(全開だと多分干からびるので注意!)次の日の朝まで放置。

3 双葉ができるまで2のすすぎと水切りを毎朝繰り返す。

 

ここまでは日が当たらないようにしておきます。暗いところに入れておくのでも、光を通さない容器を使うのでも。

私は押し入れの中に作ってある作業スペースに置いています。

 

4 好みで少し日光に当て葉を緑色にする。

 

私はしっかり緑色にするのが好きですが、今回は日曜日に雨が降ってしまったので写真程度の色の段階で食べてしまいました。

 

水の切り方ですが、容器の口にガーゼをかぶせ、ピンと張った状態にして水を切ると楽です。

いままで、ガーゼを使うとスプラウトがくっついてしまって取るのが面倒なのではないかと思っていたのですが、

片手でしっかりガーゼを張った状態で反対の手の指で表面をちょっと弾いてやれば簡単に下に落ちます。

 

ガーゼを使えばこんなに水切りがたやすいとも知らず、以前は容器と蓋との間に少し隙間を開けてそこからそろりそろりと水を流すなどということをしていました。

それでも、隙間から逃げ出す種やスプラウトはあり、それらを拾い集めるのが大変でアルファルファ栽培が嫌になり、2011年の種が2017年の今まで放置されていたというわけです。アホだ…。

 

今回はちょうど空いていた適当なガラス容器で作りましたが、次回は片手でガーゼを張るのが楽なように、もう少し径の小さいもので作るつもりです。多分8ozのメイソンジャーが良い感じに使えるのではないかと。

 

 

今回はトマトと一緒にサラダにして食べました。サンドイッチの具にもいいらしいです。

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重曹とグリセリンの歯磨きペースト

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2017年3月29日

暫くの間歯磨き粉を使わずに歯磨きをしていましたが、先日ご紹介した『はっか油の愉しみ』を読んで以来、

そこに載っているレシピの歯磨きペーストなら使ってもいいかなという気になり、週末に作ってみました。というか、混ぜてみました(「作る」というほどでもない)。

 

 

はっか油の愉しみ

はっか油の愉しみ

 

 

材料は重曹・植物性グリセリン・ペパーミント精油の3点です。

重曹は研磨力が強すぎてちょっと心配…ということを以前書きましたが、その点についてこの本では「グリセリンが潤滑剤になって歯を傷つけない」と明確に書いてあったので、そういうことならまぁ良いかな、と思いまして。

また、グリセリンは水と油の両方に溶けるので、水溶性・油溶性の汚れ両方を落とすことができるとのこと。

こと着色汚れに関しては、ブラッシングのみの物理的なお掃除だけでは少々心もとなく感じていたので、この点がとても良いと思いました。

 

そういえば、10年来手元に置いているアロマボディケアの本にも同じレシピは載っていたのです。が、何故か今までグリセリンは体の外側に塗布するものという固定観念があり(これは全くの無知ゆえ。虫歯になりにくい甘味料として食品にも普通に使われているみたいです。私が食べるものではあまり見たことないですが)、一度たりとも試してみようという気になったことがありませんでした。

 

  

実際に使ってみて面白かったのは、グリセリンは甘いので(ギリシャ語のglykys(甘い)が語源)、普通のチューブ入り歯磨き粉と味にあまり隔たりが無かったことです。私は、手作り歯磨き剤については、いきなり重曹+ココナッツオイル+ペパーミント精油から入ってしまったので、苦鹹い…と最初はかなり違和感を持ったものですが、グリセリンならばスムーズにチューブから手作りに移行できるのではないかと思いました。

 

汚れ落ちについては何か劇的に変わった気はしませんが、やはり何も使わないよりは(気分的に)すっきりするように思います。ただ、そのすっきり感ゆえに少しブラッシングがおろそかになってしまいがちなので、そこは意識して今までどおり丁寧に磨くようにしないといけないと思っています。

 

後は容器に一工夫必要かもしれません。というのも、作るときに混ぜておいても、使う頃には重曹が下に沈んで分離してしまっているので、使用前に必ず軽く混ぜる必要があります。容器の中に入れておけるような小さいスプーンがあると、まず混ぜてから同じスプーンでペーストを歯ブラシに乗せることができるので便利かと。『はっか油の愉しみ』では「万能つぼと芥子スプーン」が良い、と書いてありました。

私は今ティースプーンをいちいち洗面所に持ち込んで使っているのですが、大きすぎるので必要以上にペーストが取れてしまいちょっと不自由しています。