2017年6月22日
あれがほしい、と思いました。
あの、給仕長が銀色のお盆に載せて恭しく持ってきて、ぱかっと開けると中から鶏の丸焼きが出てくる、あれ。
調理の際に出た野菜くずを毎晩のコンポスト投入まで溜めておくのですが、最初のうちは下の画像のようにパンプレートにシリアルボウルを伏せて被せていました。
これでも十分事足りるのですが、片手でぱっとボウルを持ち上げたいときに指をかける部分がないので少々不便。
ここはひとつ“あれ”的なものを導入しようと思ったわけです。
「食べ物」「覆い」などの言葉で適当に検索しているうちに、私はあれの素性をつきとめました。
あれはバンケットウェアというジャンルに属し、フードカバーもしくはドームカバーという名前を持っていました。
バンケットウェアなだけに、ぴかぴかの銀色。大きい。貧民窟の厨房に置くのはどうかしらね?いかにも場違いな感じがします。
あれの親戚にケーキカバーというやつもいるのですが、たいていガラス製で中身が見えるようになっています。ケーキにはいいだろうけど、生ゴミにはあまりうれしくない。
チーズドームという仲間も見つけましたが、こちらは陶器製が多く(重たそう…)、通気性確保のために穴が開いているので私の考えている用途向きではない。
持ち前のしつこさを発揮し探し続けていたところ、ラッキーなことに琺瑯製フォンデュ・ポットのドーム型の蓋だけが出品されているオークションを見つけました
(しかも昔からずっと憧れはあったものの手が出せなかったCathrineholmときた)。
蓋だけだけでほしがる人はさすがにあまりいないようで、競ることもなく無事落札し、日中は野菜くずの覆いとして、夜間はシンク排水溝の臭い対策の蓋として24時間活躍してもらっています。
ところで、何故この形(プレート+ドーム型の覆い)に固執するのかと言いますと、それはうちの生ごみにはこの形態が一番楽だからです。
私がよくお茶を飲むので、うちの生ごみの中ではお茶がらが結構な割合を占めます。水分をかなり含んでいるので容器に纏わりつきやすく、しかも一つ一つが細かい。手でコンポストに移すと手がお茶がらだらけになりますので、スクレイパーを使うわけですが、その際、入れ物の縁にカーブが付いていたり、深かったりすると作業がしにくいため、まっ平らなプレートを愛用しています。下が平らなので、上はドーム状にせざるを得ない、という次第。
今までのシリアルボウルよりも大分大きいのですが、通常より生ごみ量が増えたときにも確実に対応できる大きさになったので、満足しています。
ちなみにオークションはe-Bayです。
海外から買い物をするのはカーボンフットプリント的に問題があるのは承知していますが、これ!と思ってしまったものがあれば、無理に国内で似たようなものを探して結局気に入らなくて買い換えることになったりするよりは無駄が少ないこともあるのではないかと思っています。食べ物なんかはなるべく地産地消が良いと思いますが、大好きで長く使うつもりなら国産に固執しなくてもいいのではないかと。
あと、国産って言うほど良くないよね・・・。
私が子供の頃って、やたら日本製を称揚するような風潮があったと思うんだけど、今思うと敗戦国が必死で虚勢張ってただけの話でしたね。