地道にカタログリフューズ完了

2017年4月18日

 

元通販依存人間のため、メールオーダーのカタログは来るにまかせていたのですが、通販禁止実験を始めた頃から届くたびにこまめに今後送付しないでほしい旨連絡を入れるようにし、先週ついに最後のカタログをお断りしました。

 

埃っぽいビニール袋の封筒から重たいカタログを引っ張り出し、封筒に貼られたはがしにくい宛名シールをはがし、さほど見るべきものもないカタログを「せっかくだから」と一通り眺め、必要でもなかったものが「あったら便利かも」などとほしくなり、うっかり注文を出し、せっかくの休みの日に宅急便がいつ来るかいつ来るかと気にし、来たら来たで「あっ、ドア開きすぎないで下さいね、開けすぎると隣のお宅のインターホンに当たっちゃうんですよ」などと慌てて牽制し、箱を開け、嵩張る梱包材を片づけ、埃っぽくてあまり触りたくない段ボールを畳み、縛り上げ、品物を見てみればイメージとはかけ離れており、返品手配に時間を費やし、安くはない返送料を負担する、などという一連の無駄かつストレスフルな流れを根本から断ち切ってやりましたよ。ああ、すっきり。

 

そういえば、郵便で来るDMの類はもともとほとんどありませんでした。「受け取り拒否」としてポストに返せるので、不要なものは昔から都度リフューズできていたみたいです。

生き残っていたカタログというのは、そもそもお断りの窓口がはっきりしないもの(敢えてそうしているとは思いますが)がほとんどでした。「カタログが不要な場合はこちらまでご連絡下さい」と明記してあるもの本当に少なかったです。なので、とにかくどこかに何らかの電話番号の記載があれば、例えそれが「商品についてのお問い合わせ」などと書いてあったとしても電話をかけ、電話番号の記載すらなければインターネットで調べ、「カタログ送付停止のお願いはどこにかければ良いんですか」と尋ねました。たいていは別の番号を提示されることもなく、その番号で直接受けてくれました。

電話の受付時間が平日昼間のみという嫌がらせのような番号も多かったのですが、そこはあえて(デモの一環として)会社の昼休みに周りに人がいる中でかけました。

 

このように、少々面倒ではありましたが、結果片づけなければならないもののボリュームが大幅に減って十分報われた感があります。

電話で直接お断りするのは心理的に少々気まずいものもあるのですが、最近は「ほしいものがあるときにwebで拝見しますので…」と言えるのでそこまで角も立たないかと思います。

ギフト問題(身内以外)

2017年4月17日

 

ゼロ・ウェイストの贈り物というと、量り売りで買ったチョコレートをメイソンジャーに詰めれば良いとか、モノではなく経験を贈りましょうとかいう話が一般に見られるところだと思います。

先日、同居の者に贈り物をしたときにはまさにこの方法で良かったのですが、こういうのって親しい間柄でないとちょっとやりにくいなぁと思って。

 

今月、いつもお世話になっている美容師さんがお誕生日だったので、常日頃の感謝のしるしに何か差し上げたいと思ったのですが、

プライベートなお付き合いではないので、どういったものが喜んでいただけるのか皆目見当がつかない。

 

こういうときは今まででしたら無難に食べ物です。

食べてしまえば消えてなくなるものが相手にも迷惑にならなさそうですし、こちらとしても気が楽です。

しかし、メイソンジャーに入れるか…?

Ball社のジャーはFar East Bazaarの若い店員さんたちにも受けが良かったので概ね好意的に受け入れられるのかもしれませんが、

仮に好みに合わなかったとしたら、処分の手間をかけさせてしまうことになって、むしろ大迷惑なんじゃなかろうか。

なんかちょっと自己満足っぽいような。。。

 

こんなことを考え出すと、もういけません。

今までは、ちょっとお勧めしてみたい食べ物やエッセンシャルオイルなどを気軽に人にプレゼントしていましたが、

そもそもその中身自体相手にとっては嬉しくもなんともないかもしれないし…。

 

だったら、直接何が欲しいか聞けばいいんじゃないの。

いやいや、身内ならともかく、ちょっと距離のある人だったら、そんな気を遣わないでくださいと遠慮されて終わりでしょ。

 

うーん。

 

結局、ラッピングについては特にこだわらずに何かおいしそうなものでも買おう、と仕事帰りに伊勢丹のビューティー・アポセカリーに寄ったのですが、

「自分が良いと思っても相手が気に入るかどうかは全く分からない。ゴミを出してまでそういうものをあげたいか?」といちいち自問してしまい、

結局何も買えずに帰宅しAmazonから電子ギフトカードを贈ったのでした(これだって、結局、先方が何かを注文したときにそこで確実にゴミは出るのだ…)。

 

んー、まぁ、考え過ぎです。

たった今、シンガポール旅行から帰ってきた先輩が、「のあさん紅茶好きだから」とかわいい木箱入りの紅茶セットを下さって、

普通にすごく嬉しいですもん。

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たまの機会にこういう風に変にねじくれて悩むのは、何かおかしい気がします。

毎日の生活の中で出てくる自分にとって全く必要のないパッケージなんかは徹底的に排除するべきでしょうけど、

そこさえちゃんとしてれば、祝うべき日は「環境に配慮した中身を選択し、過剰包装をしない」で良かったのではないかなぁと思いました。

石鹸

2017年4月14日

 

先日石鹸を買いに行きました。

今までずっと使ってきたDr.ブロナーがちょっと洗浄力が高すぎるように感じられてきたので、

もう少しマイルドなものを選ぼうと思いまして。

そうしたら、成分的に良さそうなものはたくさんありましたが、問題はパッケージなんですね。。。

やっぱり基本はプラスチック包装。紙で包んであるだけのDr.ブロナーが一番簡易包装なんだなぁ。

 

紙箱に入っているものもいくつかありましたが、振ってみると中でガサガサ音がする。

たぶん良い石鹸になればなるほど、含まれているグリセリンが空気中の水分を寄せちゃうので仕方のないことなんでしょうね。

結局パッケージの件には目をつぶって、昔愛用していたムーンソープのマライカを買って帰りました。

 

で、もはやお定まりのパターンですが、自作できないかと思って石鹸作りの本を借りてきて読みました。 

 

オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る―「お風呂の愉しみ」 テキストブック

オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る―「お風呂の愉しみ」 テキストブック

 

 

すごく面白かったし、やってみたいと思ったのですが…。

手間と、材料の調達に伴って発生するごみと、必要な用具の多さを知ってめげました。

 

手間:

材料(基本、植物油と苛性ソーダと水)を混ぜるところまでは簡単そうです。

ただ、必要な化学反応が十分に進んで、石鹸のタネを型に入れられるタイミングが季節・温度・湿度によってまちまちみたい。

そこに至るまでに数日かかるというと、ずっと家に居られる人ならばともかく、決まった曜日に決まった場所に居なければならない私のような者には厳しい。

 

材料:

水は精製水推奨だけど、住んでいる場所によっては水道水でも可。

しかし、苛性ソーダの容器はプラ。

そして牛乳パック一本分の石鹸を作るのに、オリーブオイル500ml程度必要ということは、毎度毎度リサイクルが出てしまうということで、

しかもオイルの瓶って洗うの大変なので気が重い。

 

用具:

苛性ソーダは素手で触れないので、ゴム手袋が必須だけど、ゴム手袋って長持ちしないのであんまり買いたくない。

材料の温度を揃えてから混ぜ合わせるので温度計が2本必要とのことですが、既に1本あるので2つはほしくない…。

 

各オイルの効能が詳細に書かれているのはとても勉強になりましたし、きれいな手作り石鹸の写真はみているだけでもワクワクしますし、

自分だけの配合を試す際の材料の割合の算出法がとても丁寧に説明されているのもすごく良いなと思ったのですが、現状無理だわー。

 

近場にバルクができて、オイルがパッケージレスで買えるようになったら挑戦してもいいかなと思いつつ、

今のところは素直に出来上がってるものを買ってきた方が全体的な観点からは環境負荷が少ないと見ました。

 

そういえば、友達が数年前、もう石鹸はやめて塩で洗ってるの!と嬉しそうに言ってました。当時、一体なんの修行をしているの?と思ったりもしたのですが(彼女は“冷えとり”の人だった)、まー、そういうのもありかも。

 

あと、石鹸と言えば、LUSHに石鹸の量り売りあるみたいですね。

なんか評価高いみたいですけど、原材料憲兵としては選択肢として全く対象外です。

ほとんどの石鹸にラウリル硫酸Naとプロピレングリコールを配合しておきながら自然派をアピールしているのはいかにもgreenwashな感じがして、私はあんまり好きじゃないです。

納豆再挑戦→“有りっちゃー…………無し!”の部類

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2017年4月13日

 

2014年冬頃、鍋帽子(保温調理用の鍋カバー)を作った直後に、

鍋帽子の保温で冷やごはんと乾燥麹から甘酒がうまく作れたのに気を良くして、自家製納豆作成を試みたことがあります。

魚柄先生の本によると、茹でた大豆に納豆菌を混ぜて40度で8時間保温すれば納豆は簡単にできあがるとのこと。8時間程度ならばどうにか湯たんぽで温度管理できるんじゃないかな…と思ったのが甘かったようで。見た目はちゃんと納豆になっていましたが、においが変。とんでもなくアンモニアくさい納豆ができあがりました。同居人は「普通に納豆だよ?」と平気で食べていましたが、私は楽しめず。

温度や状況を確認するのに何度か鍋帽子を開けたのがいけなかったのか、そもそも湯たんぽでは力不足だったのか、温度が下がりすぎて雑菌でも繁殖したのか。

とにかく労力の割に私には得るものが少なかったので、自家製納豆プロジェクトはそこで終了となりました。目論見では、自然栽培大豆の納豆から採取した納豆菌で、子納豆、孫納豆…と永久に家で納豆が作り続けられる予定だったのですが…。

 

時は流れて現在、台所をメインで預かるようになると、市販の納豆の手軽さはありがたいものの、毎回出てしまう容器ごみが本当に気になります。やっぱりパッケージレスで納豆を手に入れたい!前回試したときの失敗は多分温度管理のまずさによるものなので、何か別のいい方法は無いかと模索していたところ、希望を持たせてくれるようなサイトをインターネットで見つけました()。曰く、

「納豆の発酵に必要な温度は40℃です。専用の保温装置があれば問題ありませんが、家庭ではそのようなものはありません。冬ならコタツに入れ、夏なら日向におくなどして、30℃程度の環境温度を保ってください。温度が低くても高すぎても発酵がうまく進みません。30℃に1日保てば発酵は終了します。」

 

30度でも時間が長ければ可ということならば、うちにはホームベーカリーがあり、酵母を作る「生種発酵コース」という機能がついています。天然酵母の発酵適温はいろいろ調べてみるに30度程度とのこと。ならばホームベーカリーに放り込んでボタン一つ押して放置すればいいのかもしれない。

 

というわけで、ちょうどバルクフーズで買った大豆が残っていたので、週末にベーカリーでの発酵を試し、2日間冷蔵庫で寝かせた納豆を昨晩食べてみました。

結果は…前回ほどではないのですが、やはり私にはアンモニア臭が少し気になります(同居人はまたしても「普通に納豆だよ?」と平気で食べています。おかしい、私の方が味は判らないはずなんだが…)。お酢をかけると気にならなくなるという話も聞いたことがあるので、残っている分で試してみようと思います。

 

あとは、やはり丸一日電化製品を使っているのはちょっと気になるのよね(それを言ったら冷蔵庫はどうなんだ、って話ですが…)。冷蔵庫と言えば、魚柄さんは冷蔵庫の裏からの放熱を利用するって書いてるけど、うちの冷蔵庫の裏は40度もありません。一日中無駄に放熱しているところ、どこかないかしら。会社のサーバールームとか?

 

再々挑戦のための覚書:

・納豆菌は好気性なので、写真のような深い容器だと下の方がうまく発酵しないかも。

・豆を茹でるのに圧力鍋を使うと柔らかくなりすぎて私の好みに合わないので、次回は保温調理で硬めに仕上げる。多分その方が扱いやすい。今回ぐずぐずしていて見た目もちょっときたない…。

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怪我人、ナイス・トライ / 衛生vs環境

2017年4月12日

 

うちの怪我人は時々コンビニのセルフサービスコーヒーを利用しているようなのですが、ふと、いつも水筒代わりにしている断熱フードコンテナにコーヒーを直接入れられるなら、熱くならないので持ちやすいし、紙コップを使い捨てなくても済むのではなかろうかと思いついたそうです。

そこで早速セブンイレブンに行って試してみたところ、店員さんは快くOKしてくれたものの、容器の大きさが機械と合わず、センサーが作動しなかったため、残念ながら紙コップを使わざるを得なかった、とのこと。

※(同じことを試した人の詳細なレポートを見つけました()。容器の大きささえ合えば、結構いい感じに利用できるみたいです。ただ、そのためだけに新しい水筒を買うのはうちの同居人の場合はどうかな…。そこまで頻繁に利用はしていないようなので。)

 

上記のようなことがあったので、怪我人はコンビニやファストフード店での容器持ち込みの可能性について俄然興味を持ったらしく、週末、某ファストフード店に行った際にも、自前容器にコーヒーを入れてもらえるかどうか尋ねていました。すると感じのいい店員さんが申し訳なさそうにおっしゃるには、「衛生上の観点から、お客様から何かを受け取るということはちょっと…」。

 

これを言われてしまうとねー…。

 

衛生上の問題ってどういうことだろうね、と同居人と帰宅後にディスカッションしたのですが、メインは「不潔な容器で持ち帰ったがために食中毒などになった場合」ということだろうけど、あの言い方からすると「不潔な容器を受け取ったがために、厨房内に被害が及んだ場合」も含意するだろう、という結論に至りました。

だとすると、「衛生上云々っていうけど、自己責任だから別にいいじゃん」と強気に出にくい(別に強気に出なくたっていいんだけどね)。

 

私が自前容器を持ちこんで買い物するときにお店側に対して感じてしまういくばくかの申し訳なさというのは、「相手が普通取引約款で商売をやりたがっているところに、これが我が社のやり方なので、個別契約を結んでいるのと同様にやれよ、と強要しているかのような感覚」が9割、「お店側にとってどこの馬の骨とも分からない人間が家庭でどのように使っているとも知れない容器を使わされることに対して不快感を持たれないかという懸念」が1割、といったところでした。

 

後者については、そんな性格悪いことを思ってしまうのは私くらいのものだろうから、と気にしないようにしていたのですが、一般的にもそういう考え方があるとしたらちょっとつらいものがあるなー…。

 

グリーンではありたいけれど、困った人にはなりたくないのよね。

...もしかして、もうなってる?!