あまいはなし
2017年2月20日
先週、バレンタインデーだったので、同居人がチョコムースを作ってくれました。
見栄えはあれですが、材料の妙なごまかしが無い自家製なので味は大変結構です。
私からは毎年恒例のLISZTのオレンジピールチョコを贈呈しました。
常食するにはちょっと贅沢なので、年に一度の楽しみとしているのですが、
パッケージがありますし、入手も通販だったので、ゼロウェイスト的には少々負けた感。
(ま、ムースも自家製とはいえ生クリームのパックだのなんだの出てますけど)。
同居人は、昔から環境問題がテーマの一つの人なので、
ティッシュは使うしペットボトルも買いますが、肝心なところは意外に外さないというか、
きゃーっと感覚的に突っ走るだけで、あまり物事深くは考えていない私より、大局が見えているようにも思います。
去年バルクフーズで枝豆チョコ(フリーズドライの枝豆にチョコレートがかかったお菓子)を量り売り買いして、ゴミを出さないでお菓子らしいお菓子が買えたとほくほくしている私に、「いやー、お店のバックヤードではバイト君が個包装のプラスチック小袋を一生懸命破きながらバルクビンに詰めてたと思うけどねー」と冷や水をぶっかけてくれやがりましたが、全くもっておっしゃる通り。手元で出るゴミだけが自分の出したゴミじゃないのよね…。この局面で選ぶべき正しい道はチョコレートの存在を忘れることなんだ。絶対無理だけど(笑)。
こういうバランス感覚のある冷静な人が身近に居てくれることは、極端に走りがち(しかも無駄に)な私にとってはありがたいことです。コンポストを何度却下されても仲良くできる!
重曹を使ったデオドラント
デオドラントは数年来とある市販のナチュラル系のものを使ってきました。
使用感には満足していましたが、ちょっとお高いこと、自然食品店など特別なところに出向かないと置いていないことには不満を持っていました。
昨年の夏の終わりに手元のボトルを使い終えたので、その機会に重曹使用の自作に切り替えました。
最初は昨日紹介した佐光さんの本に載っているやり方「パフでそのままつける」を試してみたのですが、
私の使っている重曹の粒子が粗いのか、きちんと付いている気がしないのと、ざらざらするのがちょっと不快だったのとで、日常の使い方としては却下しました(旅行の時には運ぶのに軽くていいんじゃないかと思います)。
インターネット上でレシピを検索してみたところ、何かを混ぜるとすれば、水かココナッツオイルが一般的なようです。脇に油というのは服に染みつきそうでちょっと抵抗があるので、とりあえず水で試してみることにしました。
レシピはこちらからいただきました。
使ってみたところ、ショッキングなことに(笑)、今までの高価な市販品と比べ遜色ない使用感・効果です(効果については、使い始めたのが盛夏を過ぎていましたので、今年の夏が終わる頃にはまた違う感想になっているのかもしれませんが)。半年くらい毎日使い続けて、皮膚に特段の悪い変化もありません。
ボトル一本2000円近く払っていたところを、一回に換算すると数円程度の材料費で同等のものが作れ、しかもゴミが出ず、香りは自分の好みの精油が選べる。切らしてしまっても、家に材料がある限りは、買い物に行く手間がない。良いこと尽くしです。
ただ一つ問題は、暖房を使わない我が家の、その中でも一番寒い洗面所で、裸の脇に水スプレーするときの気の重さです。この時ばかりは油染みができようとココナッツオイルにしておけばよかったと毎朝心から悔やむのでした。
※但し、重曹のみのデオドラントは長く使ううちに皮膚がアルカリ性に傾いてしまい、却って臭いがきつくなるという話もあるので、気になる方はミョウバンを使ったほうが安心かもしれません。(2017年9月11日追記)
重曹
2017年2月17日
うちの同居人は昔ビル清掃のアルバイトをしていたことがあります。
そこで、「プロ仕込みの技術があるならそれを家庭生活にも活かさないと!」などと言いくるめ、
家の掃除をほぼ全面的に押し付けておりました。
しかし、任せておくと強烈にケミカルな洗剤を平気で使います。
忙しさにかまけて見て見ぬ振りを続けてきましたが、やっぱりちょっと気持ち悪い。重曹とクエン酸でやってよ、とか言いたい。
でも、そもそも掃除というのはドラッグストアなどで買ってくる専用の薬剤を使うものだと当然のように思っている相手に重曹だクエン酸だと言ってもどうしたらいいのか分からないんですね。
なので、この際まずは自分がナチュラルお掃除をきちんと習得しようと思い、何冊か本を読みました。
その中で、掃除にとどまらず一番生活の参考になったのがこの本でした。
重曹 超簡単ナチュラル暮らし 掃除、歯みがき、加齢臭、虫さされ、化粧落としなど22の活用法 impress QuickBooks
- 作者: 佐光紀子
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
場所ごとの掃除サイクルまで指定するような上級者向けの本は私にはちょっと早かったみたいで。
重曹の、「おくだけ、まくだけ、こするだけ」等、簡単だけれども効果の大きい使い方を教えてくれる本です。
実際に試してみて楽しかったのが、油でギトギトのお皿を重曹で中和する、という技でした。
一枚馴染ませ終わったら、次のお皿の上にこすり落としてまた馴染ませて…あとはお湯ですすいだら本当にすっきり落ちました。重曹は無機物なので洗い流した水も汚れない、というのはありがたい話です。、
あとは重曹を容器持ち込みで量り売りしてくれるところが見つかれば完璧なんですけどねー。
インターネットの検索で高山市の美容室がそういうサービスを提供しているのを見つけましたが…(こちら)。
近所にこんなお店できないものかなぁ。新宿って何でもありそうに見えて意外にこういうところがダメなんだよねぇ。
今日は本当は重曹を使ったデオドラントについて書くつもりだったのですが、長くなってしまったのでその話はまた後日に。
本は図書館派
2017年2月16日
昨日図書館から電話がありました。
去年の10月初めに予約した本の順番が回ってきたから取りに来るように、と。
予約したときから4ヶ月も経っているし、すっかり忘れていました。
まぁ、うっかり新刊を予約してしまった場合にはよくあることです。半年以上待ったこともあります。
それでも本は図書館派です。
学生時代、教養課程で受講した社会学部の講義で、教官が「読むに値する本を読みなさい。そういう本はどこにあるかって?図書館です。本屋はだめです。本屋には『売れる本』しか売ってません」とか言ってましたし!(貧乏人にとってはそう思っておいた方が都合がいい・笑)
本は子供のころから大好きでたくさん持っていましたが、
引っ越しや部屋の模様替えの度、そのボリュームと重さに辟易していました。
それでも本を手放さなかったのは、所有している本=自分の勉強の歴史、自分がこれだけの知識を吸収してきたことの証明、みたいに思ってしまっていたからでしょう。
本を手放してしまったら自分もゼロになってしまうようで怖かったのだと思います。
が、2年くらい前のこと、後生大事に取ってあったハードカバーの文学全集(持ってるだけで滅多に読まない)の埃を払っていたら、名前は知りませんがウールに付く虫の抜け殻が大量に付着しているのを発見してしまいました。
…日々活用しない持ち物はこういうことになる…。
ぞっとして、そこから、本も含めた持ち物の処分に拍車がかかりました。自我の消失とか言ってられません。清潔第一です。
それでも未練は残るため、どうしても取っておきたい本は順次電子書籍に買い替えようということで自分を納得させました。
で、買い替えてまで持っておきたいかどうかを確かめるため、何冊かの本を読み返してみたのですが、これが何と、10代20代のころに非常な感銘を持って愛読していた本たちが全然面白くない。
は?何言っちゃってんのこのおっさん、とまで思ってしまったりする。
人は変わるものなのだなと遅まきながら悟りました。その時代時代で自分に合うものって全然違ってきちゃうんだ…。
このことがあってから、本の購入にはかなり慎重になっています。
まず図書館で借りて内容を確認。たいていはそこで満足して終わります。
手元に置きたいと思ったら、なるべく電子書籍で探します。電子で出ていなければ今のところはほぼ諦めています。
そして、大量にあった本が無くなった部屋は空気が軽くなり、掃除が楽になりました。自分の過去の歩みも、本が無くなったことで消えてしまうほど脆弱なものではありませんでした。自分の中で、自分の価値は下がりませんでした。
本に限りませんが、「こんなものに興味を持っちゃう面白い私」アピールで物を抱え込んでいたようなところもあったような気がします。
最近は、何かを手にいれようとしているとき、それが自分にとって本当に必要なのか?人に誇示したくて入手しようとしていないか?ということを必ず問うようにしています。
しかし、歳を取って変な自意識が薄れてきたのはありがたいことですが、それが高じて、食べ物と衛生消耗品以外の実体のあるものをなるべく家に入れたくないとまで思うようになりつつあり、これはこれでちょっと問題があるような気もしています…。
化粧品
2017年2月15日
Zero wasteやPlastic freeをかなり意識する生活ですが、
現状を変えられないものがいくつか(たくさん!)あります。
まず化粧品です。基礎化粧品もメイクアップ用品も。
20代の頃、手作りにはまってオイルや蜜蝋、酸化鉄やらマイカやら買い込んで遊んでいたことはありますが、
使用感・効果・見栄えの点で、若い頃ならばまだしも、大人には難しいものがあると思います。
気に入って使っているメーカーの商品は、ごく普通の化粧品と比べて、皮膚に負担をかけないため保存料的なものが少なくなっています。その結果、容器の構造で衛生性の確保を図らざるを得ないらしく、プラスチックの使用量も多ければ複雑で洗いにくい作りの物ばかりです。どう頑張っても中身がきちんと洗い流せず、プラマークは付いているけれど、リサイクルしてもらえるのか、使い切って容器を資源回収に出すときには毎回不安になります。うちの構成員は2人とも、そのしつこさに定評のある牡牛座生まれなのですが、その二人が二人がかりで躍起になって洗っても落とせないというのは相当です。
容器は仕方ないにしても、リップクリームの容器がしっかりしたプラスチックの箱に入ってたりするのは正直意味が分からず、先日アンケートの回答を求められたときにそのあたりは書いておきました。少し考えてくれるといいのですが。
これだけ文句を言っていても、代わるものがないので使い続けざるを得ません。
なので、罪滅ぼしではないですが、自分の中で優先順位の低い化粧水だけは水と植物性グリセリンと精油で自作しています。
(化粧品ではないですが、自作と言えばデオドラントも自分で作るようになりました。この件についてはまた後日。)
唯一、マスカラだけは容器をリサイクルに出せないので使用自体をやめることにし、日常のメイクアップはビューラーで軽くカールするだけにしました。
目の下に黒いものが付着していないか気にしなくても良くなったので快適ですが、おしゃれしたいときにはちょっとさびしくなるかもしれないです…。