モノ買わず、一日一手放し

だいぶ前の話なんですが、はてなブログさんから連絡が来たんです。ブログ開設2周年ですよ、と。

最初の1年は殆ど放置だったので、実質は1周年くらいのものなのですが。

読んでくださっている方は多く見積もっても6人くらいと認識していますが、時折コメントなどいただけるおかげで楽しく続けさせていただいています。どうもありがとうございます。

 

さて、この1年を振り返ってみますと、ブログを書いていたことに後押しされて、ゼロ・ウェイスト、本当に、すごく、頑張りました。コンポスト等うまく軌道に乗った取り組みもそれなりにあり、ZWという概念を知らなかったときと比べればかなりの前進をしていることは間違いありません。

ただ、パッケージレス及びプラスチックフリーについては、現状自分の時間を圧迫しないで達成することは不可能だと結論しました。

頑張ったんですけどねー。遠くのバルク売りのお店に通ってみたり、今まで買ってきていた加工食品・調味料を作ってみたりと。でも、体力がなくて遠出が辛かったり、元々そこまで料理好きでもないので作るのが苦痛だったり、割いた時間と労力のわりに得るものが少ないと思えることも多々あったわけです。

 

で、思った。ちょっと違うな、私がやりたいのはこの生活じゃないな、と。

私が真に欲するのは漫画を読む時間だというのに(笑)、それを圧迫してどうするのだ、と。

 

ベア・ジョンソンの講演でちょっとほっとしたのが、ご本人が「何でもかんでも自分で作ってるわけじゃない」と明確に言っていたことでした。どちらかというと、自分にとって不必要なものを徹底してそぎ落としていくことによってより多くの自由を手に入れることの方に重点が置かれているように感じました。ゼロ・ウェイストとは、その目的を極めて洗練かつ完成された形で達成するための有効で分かりやすいアプローチであって、それ自体を目的にしてしまうのはちょっと違うのかもしれない。

 

もちろん、エシカルな観点からゼロ・ウェイスト頑張らないと、というのは当然で、できるかぎりのことはしていくべきだと思います(先月受験したエコ検定に無事合格しましてエコ・ピープルにもなれたことですし)。ただ、自分を苛めるようなやり方をしていたら続かないな、というのが今のところの所感です。去年一年、大分自分を苛めました(笑)。

 

そのようなわけで、無理なく通える範囲に量り売りのお店ができるのを待ちつつ(だってほら、ベアジョンソンが講演に来たら必ずその街に量り売りのお店がオープンするって話だったし)、当面は他の取り組みで埋め合わせようと考えています。

 

正直、自分でコントロールできない部分で一喜一憂することに疲れました。買わなくてもいいものを買って罪悪感を持つというならば分かりますが、必要な食料を購入するのに、総合的に見てプラスチック袋に入っているものしか手に入らないというときに、そのプラスチックに罪悪感を持たされるのって、それ、人生の無駄遣い。

 

なので、純粋に自分次第でどうにかできることにだけ取り組みます。何かというと、今年はモノを買いません。

 

これをやりたいなと思い始めたきっかけは、去年、愛読しているブログで教えていただいたthe clean bin projectというドキュメンタリー映画を見たことです。

casse-pied.hatenablog.com

 

カナダのカップルが一年間ゼロ・ウェイストに取り組むのですが、そのときに設定した第一のルールが以下です。

 

1.No buying stuff. (We cannot buy any material goods.)

 

「モノを買わない」

しかも、新品・中古品に関わらず、です。

 

ゼロ・ウェイストだけでも結構難易度が高いのに、なんかこの人たちいきなりハードル上げてるんですけど!?と衝撃を受けました。でも事実、本気でゴミを減らしたいと言うのなら、安直な買い物を控えることの効果ははかなり大きいと思われます。何より根本的ですし。

 

私自身は、どちらかというと浪費するタイプの人間です。それもタチの悪いことに、贅沢したい、買い物大好き!ということではなくて、自分で言うのもなんですが、真面目な改善人間だからこその病(やまい)です。真面目ゆえ(言われるまで待ってなさい…)、「日々生活を向上させていかなければ」という気持ちが強すぎて、「これを手に入れさえすれば、生活が、合理的、機能的、知的、美的になるはずだ。これがどうしても必要だ。これを買わねばならない!」と思い込む傾向があります(これ、ベアの講演で佐々木さんも言ってましたね。「ミニマリストになったことで買い物をしてしまうビョーキを僕たちはどうしたらいいんでしょうね」って)。

 

しかし、実際のところ、モノを買っても一足飛びに生活の質は向上しませんでしたね、経験上。使いこなす時間が無かったり、管理に時間ばっかり取られたり。私の生活の問題点は、むしろ際限なく入れることにあるのではなかろうかと、最近ようやく悟りました。

 

以前ちらりと書きましたが、「全ての所有物をワンアクション以内で取り出せるようにするプロジェクト」も(未だに!)継続中なので、それとの絡みで既に持っているモノの数も減らしていきたい。

 

というわけで、今年の目標は、タイトルの通り、「モノを買わずに、一日一個持ち物を家から出していく」に決定です(続きます)。