衣類の管理について⑤ 減らすためのマインドセット
自分と相性が悪い(悪くなった)衣類について、手放すことを決断するのは比較的簡単でした。
他方、ここからは、積極的に手放したいと思っているわけではない服を、収納スペースの都合で取捨選択していくというちょっとしんどい作業が始まります。
その際に助けになった事柄と参考図書をメモしておきたいと思います。
・単品で見ず、アウトフィット単位で考える。
ここ数年で身にしみてやっと分かったことというのは(遅いんですけど!)、服というものはそれ自体がどんなに素敵だったとしても、靴や鞄までも含めたアウトフィットとして完成しない限り実際に使われることはない、ということです。
なので、仮に服装としてはいい具合に決っていたとしても、極端なことを言えば、合うバッグがなかったら、もはや一歩も外には出られないということになります。もちろん物理的には出られますけど、ファッションとしての完成度は低いわけで、自分の中で納得できていなければ私は一日を気分良く安心して過ごすことができません。
欠けたピースのあるアウトフィットの各構成要素は、その欠けを埋めるために何かを買い足すという選択肢がない限り、処分対象と判断できる場合があるのではないかと思います。
今回、整理の最中に、大好きだったBlack Peace Nowのがま口ポシェットが合皮の劣化で崩壊しかけていることに気づき半泣きで燃えないゴミとして処分しました。このバッグがなくなってしまったことによって、同じくBPNのゴス風味が強すぎるブラウスは外に出かけられない服として間引き候補となりました。
一蓮托生↓
さて、ここから先は自分の経験則ではなく、数を絞るにあたり参考になった書籍をご紹介したいと思います。
人の記憶は一週間でリセットされるので、同種のアイテムについて、8着目以上は過剰、とのこと。例えば休みが週2日だったら、プライベートでしか着ないパンツは2本あればいいよね、という考え方です。
であるならば、私の冬のトップは9枚あるので、2-3枚くらいは安心して間引いてしまってOK、ということになります。
ちなみに、この本はタイトルと出版社がちょっと残念な感じですが、中身は本当にしっかりしています(イラストが全くおしゃれに見えないのが如何なものかとは思いますが)。著者の方のブログも本当に勉強になるので、前から大好きでずっと読んでいます。ただ節目節目で(著書が出版される前とか新聞に載る前とか)ブログが妙に居丈高になるのと、同じくブログの文章から滲み出る「私すごく教養あるの!」という激しいアピールが読んでいて時としてしんどいのですが。内容は最高に良いと思います(褒めてるいのかけなしているのか・笑)。
たんすの肥やしにせずにきちんと着られてメンテナンスもできる枚数はそれほど多くなく、ワンシーズン3ヶ月に対して、靴2-3足/トップ10-15枚/ボトム3-4枚/羽織りもの(ジャケット、カーディガン)2枚/アウター(冬)1-2枚/ブラジャー3-5枚/ショーツ10枚程度が理想とのこと。
かなり前に読んだ本ですが、「クローゼットの矯正」という箇所が好きです。残す服と処分する服を決める分かりやすい指針、ただ不要なものを処分するだけでなく、今後の買い物に活かすために、合わないなら合わないで具体的にどう合わないかまで考える、組み合わせがきかなくて着られないのなら逆に何があればよいのかまで考えてみる、といったアドバイスが私にはとても役に立っています。
The Curated Closet: Discover Your Personal Style and Build Your Dream Wardrobe
- 作者: Anuschka Rees
- 出版社/メーカー: Virgin Digital
- 発売日: 2017/02/23
- メディア: Kindle版
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英語圏ミニマリスト女子に人気と思しき。自分固有のスタイルを見つけるためのイメージマップの作り方がとても具体的で分かりやすくてよいと思います(上記の『わたし史上~』でも同種のことが説明されていますが、こちらの方がやや具体的かつ取っ付きやすい)。