からしスプーン
2017年5月17日
ミントの歯磨きペーストの作り方が載っていた『はっか油の愉しみ』に、ペーストを歯ブラシに乗せる際には「からしスプーン」なるものが具合が宜しい、と書いてありました。
私はこの本を読むまでそういうものが存在するということを知らなかったのですが、確かに家にあるティースプーンではペーストが必要量以上に取れすぎてしまうため、以来ずっと探し続けてきました。
東急ハンズでは、ご丁寧に「からし」と刻印してあるものと、ぺらぺらした安っぽいものしか置いていなかったので、そんなものかと思って一時は代わりにニールズヤードの豆さじを買うつもりでいました。
しかし、ある日新宿通りのニールズヤードを見てみようとしたらお店がなくなってしまっており・・・(伊勢丹のビューティーアポセカリー内に入ったようですが、そういうところにメイン商品以外のものが置いてあるとも思えず、特に探しに行ってません)。
そうこうするうちに合羽橋に行くことになり、漏斗を探しに入ったお店であっさり写真のものが見つかりました。120円。
あいにく、使い勝手は期待していたほど完璧ではないです。というのも、ペーストのゆるさに対して、名前こそスプーンですが先端にくぼみがないので、掬うということができず、ペーストがとろとろと流れ落ちてしまうのです。
とはいえ、平らな先端はペーストを歯ブラシに置くときには無駄なくきれいにつけることができ、そういう意味では確かに良い具合です。豆さじだとこの局面では逆に使いづらかったかと思います。
そんなわけで、スプーンの表面にまとわりついたごく少量だけを使えば十分、と言い聞かせ日々愛用しています。