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ナイトさんの思い出

2017年3月23日

 

1990年頃、父が留学していたので私の家族は短期間イングランドに住んでいました。

私たちが住んでいた地域には日本人のニューカマーと見るや家に押しかけてきて、英語の家庭教師を買って出る変なおじいさんがいました。

ナイトさん、といいます。

 

母の家庭教師となったナイトさんは、大体週に一回程度、私たちの住むフラットを訪れます。

玄関からリビングに通されると、彼はおもむろにハンカチでちーんと鼻をかみ、そのハンカチを手の中でくっちゃくっちゃと揉みながら天気の話などをし、

しかる後に”Nice to see you!”などと言って、私と父にその手で握手を求めてくるのでした。

私たちは震え上がり、その後、ナイトさんのレッスンの日は必ず外出の予定を立てたものでした。用事もないのに。

 

そんな経験がございますので、ガーゼティッシュを使うことが他人様にどのような印象を与えるものなのかということについては十分理解しているつもりです。

毎回神経質なまでに熱湯消毒し、漂白し、アイロンをかけるのもそのためです。

 

でも良く考えたら、私自身は体質なのか鼻をかむということをほとんどしないのでした。

花粉症でもないし、風邪もひかない(はい、それはもう、バカなもので)。

だから自分で気にせず使えているという部分はあるのかもしれないです。

 

もしも、私がしょっちゅうすごい勢いで鼻をかんでいて(うちの同居人みたいに。なので彼は使い捨てティッシュ派)、それをいつものガーゼティッシュで処理しているとして、

洗っているとはいえ、同じティッシュでお弁当を食べた後に口を拭いたり、外で使い終わったカトラリーを包んだり、スプラウトの水切りをしていたりするとしたら、

他人の目で見たらちょっと嫌かもしれないなぁ。

 

なので、今、鼻専用のガーゼティッシュを調達することを考えています。

普段使っている白のペラペラと一緒に持ち歩けて(ほぼ使わないことは分かっているので、専用の入れ物を用意するつもりはないです)、

かつ区別はできるように色のついたものを探します。

 

ティッシュの話ばかりで恐縮ですが、日本人は特にティッシュに頼りすぎなのかもしれません。

学部生だったとき(2000年頃)、第三外国語で受講していたスペイン語のクラスで先生が、

「それにしても最近の日本は何でも使い捨てですね。スペイン人はいまだにパニュエロ(ハンカチ)で鼻をかんでますよ」と嘆いていたことを思い出します。