エコプロに行きました

 

週末、「エコプロ2017 環境とエネルギーの未来展」を見に行ってきました。

 

eco-pro.com

 

あくまでも印象ですが、普段親しんでいる世界(国内外のゼロ・ウェイスターの方々や、エコ・コンシャスな方たちのブログなどで見られる価値観)とはかけ離れたものが展開されているように思いました。今まで通りに贅沢な生活がしたいけれども、資源は枯渇しそうだし、仕方が無いから代替案を一生懸命考えました、みたいな感じ。一つ一つの技術開発や取り組み自体を悪く言うものではないですが。

 

プラスチック包装されたプラスチックの物品が、中身が詰め替え用だというだけでエコ認証されてるとか。見切り発車な一方通行のダウンサイクルアイデアとか。

 

けしからんなと思ったのは、エコイベントなのにリユース食器じゃないところ。割り箸使いながらエコイベント楽しみたくないわー、マイ箸持って行って良かったわー。

そして現場は紙だらけ。プラスチックだらけ。ブースによっては景品やパンフレットをこちらが求めてもいないのに渡してくるし、結構疲れました。

 

個人的に良かったことは、ライオンのブースで使用済み歯ブラシ回収をやっていて、テラサイクルの歯ブラシブリゲードについて要望を伝えられたこと(歯ブラシの回収という良いことをしているのは知っているけれど、回収場所の詳細情報をライオンもテラサイクルも網羅的に公開してくれていないので、自ら回収ポイントになれない(だって一人で200本なんて集められません!)個人としてはアクセスのしようがない、という苦情を縷々述べました)と、エコグッズ売り場に蜜蝋ラップのabeegoが出店していたことです(女性がブース前に群れていました。いいねーー)。

 

 

毎年のエコプロを見てきている同居人が言うには、「なんか今年はロハス色が強い」とのこと。例年よりも商業的になってしまっていたみたいです。まー、そういう国柄だからねー、と言ってしまえばそれまでなのだけれど。ちょっと、個人、というか単なる生活者には、モノやサービスをお金で買うことしか求められてない雰囲気を感じ、疎外感がありました。

 

科学技術のトレンドみたいなものは如実に判るので、そういう意味では面白かったです。今の流行はナノセルロースらしい。

いよいよですね

mainichi.jp

『ゼロ・ウェイスト・ホーム』著者、ベア・ジョンソンさんの講演が来週に迫りました。

 

実を言うと(というか、バレてるかもですが・笑)、私、本当のことを言うとそこまでベアのファンじゃない(笑)。Lauren Singerのブログで名前を知って、すぐに本を読んだ段階では良い印象しか持っていなかったんですが、Googleでの講演の動画を観て「な、なんなんだ、このケタタマシイひとは…」とちょっと引いてしまった感がありまして…。あとは多分私の語学力の問題だと思うのですが、ブログの文章にいちいちイラッとしたりとかねぇ。

 

でもでも、本当に偉大な人であることは間違いなく。来週のトークイベント、本当に楽しみです。

(しかし、聞き手として配備されているジャーナリストの方に関しては、その人選に若干の疑問が・・・。いや、実際話を聞いてみないと何とも言えないのですが。単に私の好みの問題と言われればそれまでなんですが。ごにょごにょ。)

 

ちなみに、これもバレバレかもですが、海外のゼロ・ウェイスト・ブロガーさんで一番好きなのはLitterlessのCeliaさんです。

秋冬コンポスト1ヶ月経過

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段ボールコンポスト2号機を使い始めて1ヶ月が経ちました。

投入量累計3.7kg(果物を食べまくっていたので通常よりかなり多め)、最高温度25℃、平均温度21℃、です。

 

冬場は分解が進まないという話は各方面から聞いていたのである程度は覚悟していました。が、それにしてもまだ基材も新しい1ヶ月目なのでもう少し頑張ってほしい感じです。春夏コンポストの1ヶ月目は、取っ手部分の穴を塞ぐ白いテープの下まで位しか量がなかったのですが、秋冬は中ほどまでに達してしまっています。

現状、分解が進まないことで発生している不具合は量が増えすぎて混ぜにくいという程度のことなので、温度を上げる工夫をしながら気長に使っていこうと思っています。

 

夏場には温度が60℃近くまで上がる、というFacebookでお見かけした段ボールコンポストの達人にコツをお尋ねしてみたところ、

 

・まめに攪拌している(「毎日混ぜるのが楽しいですから」とのお言葉。さすが達人)

・適度な水分量を心がける(水分が多いときは温度が上がらないので、そのときは基材を追加)

・微生物が好きそうなものを入れる(「廃油とかドーナツの失敗作とかを入れた時は温度が上がりました」)

 

だそうです。

 

うちは明らかに油分及び炭水化物不足なので、本末転倒にならない程度にそういったものをどうにかしてかき集めて入れるようにするつもりです。米ぬかに頼るのはもう少し先になってからの予定。

 

 

こちらは休眠中の一号機です。週一ペースで攪拌及び水分補給をしています。

玉ねぎの皮と卵の殻と、7月に食べたとうもろこしの芯が強敵です。 

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期待する

個人的に良いタイミングで同居人がこんなの見つけてきました。

plasticfreelife.jp

 

 

 個人的に、というのはどういうことかと言うと、最近ちょっと諦め気味になっておりましたもので。

プラスチックを避けようとすると同じような野菜しか買えず、日によってはそれさえも買えず、予定が立て込んでいるときはバルクにも行けず豆や乾物などのストックが切れ始め、他方で同居の貧乏人は廉価でボリュームの多い業務スーパーの冷凍野菜への依存度を深め…という毎日の中、現状の買い物環境下ではRefuseには限界があるなぁ、コンポストを頑張ってカーボン・オフセットする程度のことしかできないのかなぁ、と絶望を深めていたところでした。

 

ですが、こんな動きが出てきているならば、気を取り直して期待します。

 

だってだって今までプラスチック・フリーについての情報がほしくて一生懸命インターネットで検索をかけても、出てくるのはプラスティックトゥリー(ビジュアル系バンド)のHPだけだったのだもの!!

「プラはもちろん好きだ!でも今求めてるのはこれじゃない!!!」と、何度吼えたことか…。

 

ところで、同居人に「ねーねー、日本語で『プラスティック』って言う?それとも『プラスチック』?」と聞いてみたところ、「何言ってんの!?『プラッチック』だよ!!」と言われました。音楽やる人ってよく分かんないなぁ…。

 

※ところで、リンクのキャンペーン自体は良いと思うんですが、うっかり署名すると「寄付くれー」という電話がすぐかかってくるので、電話番号だけは記入しないが吉です(私は「0」で署名しました)。マモさんのコメントを拝見して、そういえばそのことを書いておかなきゃいけないんだった!と思い出し、慌てて追記しております。

あたしゃーびっくりした

書きそびれていたので大分前の話なんですが、ちょっと驚いた話(今時風に言うと「引いた」という感じになるんでしょうか)。

とある外国の方の有名ゼロウェイストブログを読んでいたところ、旅行中に料理をして出た野菜くずの処分について、「現地で埋めてくる」と。

 

そりゃあ人様の土地や公共の土地を無断で使うことは気が引けるけど、資源を埋め立て処分場に送ることに対する罪悪感の方が勝ったんですと。

人の世の理よりも自然の理を優先したということで、ある意味正しいのかもしれないけれど、ちょっと如何なものかと思いました。ゼロウェイスト原理主義って感じ。そして読者も何も批判的なことは言わない。ふーん…。(私が妙なことやってたらぴしっとご指摘よろしくお願いしますよ~)。

 

信念を貫くことは立派ですが、その社会のルールから見て他者の権利を害する形になるとしたら、そこはちょっと考えたほうが良いと思うんですけどね。これが正義なので私は頑としてこうします!って強行突破しているうちは、せっかく善なることをしようとしているのに一部の相当な変わり者の行動という誤解を受けたままで終わる気がします。

 

あ、念のため、ブログ記事そのものはすごく良かったです。コンポスターを持っている個人が登録することで、旅行者が旅先で出た生ゴミを引き取ってもらう先を探せるサイトの紹介とかあったりして。これは文句なしに画期的なシステムだと思う。むしろこの件を書きたかったんだと思いますが、まー、あたしゃー驚いちまったよ、という話でした。