石鹸
2017年4月14日
先日石鹸を買いに行きました。
今までずっと使ってきたDr.ブロナーがちょっと洗浄力が高すぎるように感じられてきたので、
もう少しマイルドなものを選ぼうと思いまして。
そうしたら、成分的に良さそうなものはたくさんありましたが、問題はパッケージなんですね。。。
やっぱり基本はプラスチック包装。紙で包んであるだけのDr.ブロナーが一番簡易包装なんだなぁ。
紙箱に入っているものもいくつかありましたが、振ってみると中でガサガサ音がする。
たぶん良い石鹸になればなるほど、含まれているグリセリンが空気中の水分を寄せちゃうので仕方のないことなんでしょうね。
結局パッケージの件には目をつぶって、昔愛用していたムーンソープのマライカを買って帰りました。
で、もはやお定まりのパターンですが、自作できないかと思って石鹸作りの本を借りてきて読みました。
オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る―「お風呂の愉しみ」 テキストブック
- 作者: 前田京子
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2001/03/28
- メディア: 単行本
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すごく面白かったし、やってみたいと思ったのですが…。
手間と、材料の調達に伴って発生するごみと、必要な用具の多さを知ってめげました。
手間:
材料(基本、植物油と苛性ソーダと水)を混ぜるところまでは簡単そうです。
ただ、必要な化学反応が十分に進んで、石鹸のタネを型に入れられるタイミングが季節・温度・湿度によってまちまちみたい。
そこに至るまでに数日かかるというと、ずっと家に居られる人ならばともかく、決まった曜日に決まった場所に居なければならない私のような者には厳しい。
材料:
水は精製水推奨だけど、住んでいる場所によっては水道水でも可。
しかし、苛性ソーダの容器はプラ。
そして牛乳パック一本分の石鹸を作るのに、オリーブオイル500ml程度必要ということは、毎度毎度リサイクルが出てしまうということで、
しかもオイルの瓶って洗うの大変なので気が重い。
用具:
苛性ソーダは素手で触れないので、ゴム手袋が必須だけど、ゴム手袋って長持ちしないのであんまり買いたくない。
材料の温度を揃えてから混ぜ合わせるので温度計が2本必要とのことですが、既に1本あるので2つはほしくない…。
各オイルの効能が詳細に書かれているのはとても勉強になりましたし、きれいな手作り石鹸の写真はみているだけでもワクワクしますし、
自分だけの配合を試す際の材料の割合の算出法がとても丁寧に説明されているのもすごく良いなと思ったのですが、現状無理だわー。
近場にバルクができて、オイルがパッケージレスで買えるようになったら挑戦してもいいかなと思いつつ、
今のところは素直に出来上がってるものを買ってきた方が全体的な観点からは環境負荷が少ないと見ました。
そういえば、友達が数年前、もう石鹸はやめて塩で洗ってるの!と嬉しそうに言ってました。当時、一体なんの修行をしているの?と思ったりもしたのですが(彼女は“冷えとり”の人だった)、まー、そういうのもありかも。
あと、石鹸と言えば、LUSHに石鹸の量り売りあるみたいですね。
なんか評価高いみたいですけど、原材料憲兵としては選択肢として全く対象外です。
ほとんどの石鹸にラウリル硫酸Naとプロピレングリコールを配合しておきながら自然派をアピールしているのはいかにもgreenwashな感じがして、私はあんまり好きじゃないです。
納豆再挑戦→“有りっちゃー…………無し!”の部類
2017年4月13日
2014年冬頃、鍋帽子(保温調理用の鍋カバー)を作った直後に、
鍋帽子の保温で冷やごはんと乾燥麹から甘酒がうまく作れたのに気を良くして、自家製納豆作成を試みたことがあります。
魚柄先生の本によると、茹でた大豆に納豆菌を混ぜて40度で8時間保温すれば納豆は簡単にできあがるとのこと。8時間程度ならばどうにか湯たんぽで温度管理できるんじゃないかな…と思ったのが甘かったようで。見た目はちゃんと納豆になっていましたが、においが変。とんでもなくアンモニアくさい納豆ができあがりました。同居人は「普通に納豆だよ?」と平気で食べていましたが、私は楽しめず。
温度や状況を確認するのに何度か鍋帽子を開けたのがいけなかったのか、そもそも湯たんぽでは力不足だったのか、温度が下がりすぎて雑菌でも繁殖したのか。
とにかく労力の割に私には得るものが少なかったので、自家製納豆プロジェクトはそこで終了となりました。目論見では、自然栽培大豆の納豆から採取した納豆菌で、子納豆、孫納豆…と永久に家で納豆が作り続けられる予定だったのですが…。
時は流れて現在、台所をメインで預かるようになると、市販の納豆の手軽さはありがたいものの、毎回出てしまう容器ごみが本当に気になります。やっぱりパッケージレスで納豆を手に入れたい!前回試したときの失敗は多分温度管理のまずさによるものなので、何か別のいい方法は無いかと模索していたところ、希望を持たせてくれるようなサイトをインターネットで見つけました(→)。曰く、
「納豆の発酵に必要な温度は40℃です。専用の保温装置があれば問題ありませんが、家庭ではそのようなものはありません。冬ならコタツに入れ、夏なら日向におくなどして、30℃程度の環境温度を保ってください。温度が低くても高すぎても発酵がうまく進みません。30℃に1日保てば発酵は終了します。」
30度でも時間が長ければ可ということならば、うちにはホームベーカリーがあり、酵母を作る「生種発酵コース」という機能がついています。天然酵母の発酵適温はいろいろ調べてみるに30度程度とのこと。ならばホームベーカリーに放り込んでボタン一つ押して放置すればいいのかもしれない。
というわけで、ちょうどバルクフーズで買った大豆が残っていたので、週末にベーカリーでの発酵を試し、2日間冷蔵庫で寝かせた納豆を昨晩食べてみました。
結果は…前回ほどではないのですが、やはり私にはアンモニア臭が少し気になります(同居人はまたしても「普通に納豆だよ?」と平気で食べています。おかしい、私の方が味は判らないはずなんだが…)。お酢をかけると気にならなくなるという話も聞いたことがあるので、残っている分で試してみようと思います。
あとは、やはり丸一日電化製品を使っているのはちょっと気になるのよね(それを言ったら冷蔵庫はどうなんだ、って話ですが…)。冷蔵庫と言えば、魚柄さんは冷蔵庫の裏からの放熱を利用するって書いてるけど、うちの冷蔵庫の裏は40度もありません。一日中無駄に放熱しているところ、どこかないかしら。会社のサーバールームとか?
再々挑戦のための覚書:
・納豆菌は好気性なので、写真のような深い容器だと下の方がうまく発酵しないかも。
・豆を茹でるのに圧力鍋を使うと柔らかくなりすぎて私の好みに合わないので、次回は保温調理で硬めに仕上げる。多分その方が扱いやすい。今回ぐずぐずしていて見た目もちょっときたない…。
怪我人、ナイス・トライ / 衛生vs環境
2017年4月12日
うちの怪我人は時々コンビニのセルフサービスコーヒーを利用しているようなのですが、ふと、いつも水筒代わりにしている断熱フードコンテナにコーヒーを直接入れられるなら、熱くならないので持ちやすいし、紙コップを使い捨てなくても済むのではなかろうかと思いついたそうです。
そこで早速セブンイレブンに行って試してみたところ、店員さんは快くOKしてくれたものの、容器の大きさが機械と合わず、センサーが作動しなかったため、残念ながら紙コップを使わざるを得なかった、とのこと。
※(同じことを試した人の詳細なレポートを見つけました(→)。容器の大きささえ合えば、結構いい感じに利用できるみたいです。ただ、そのためだけに新しい水筒を買うのはうちの同居人の場合はどうかな…。そこまで頻繁に利用はしていないようなので。)
上記のようなことがあったので、怪我人はコンビニやファストフード店での容器持ち込みの可能性について俄然興味を持ったらしく、週末、某ファストフード店に行った際にも、自前容器にコーヒーを入れてもらえるかどうか尋ねていました。すると感じのいい店員さんが申し訳なさそうにおっしゃるには、「衛生上の観点から、お客様から何かを受け取るということはちょっと…」。
これを言われてしまうとねー…。
衛生上の問題ってどういうことだろうね、と同居人と帰宅後にディスカッションしたのですが、メインは「不潔な容器で持ち帰ったがために食中毒などになった場合」ということだろうけど、あの言い方からすると「不潔な容器を受け取ったがために、厨房内に被害が及んだ場合」も含意するだろう、という結論に至りました。
だとすると、「衛生上云々っていうけど、自己責任だから別にいいじゃん」と強気に出にくい(別に強気に出なくたっていいんだけどね)。
私が自前容器を持ちこんで買い物するときにお店側に対して感じてしまういくばくかの申し訳なさというのは、「相手が普通取引約款で商売をやりたがっているところに、これが我が社のやり方なので、個別契約を結んでいるのと同様にやれよ、と強要しているかのような感覚」が9割、「お店側にとってどこの馬の骨とも分からない人間が家庭でどのように使っているとも知れない容器を使わされることに対して不快感を持たれないかという懸念」が1割、といったところでした。
後者については、そんな性格悪いことを思ってしまうのは私くらいのものだろうから、と気にしないようにしていたのですが、一般的にもそういう考え方があるとしたらちょっとつらいものがあるなー…。
グリーンではありたいけれど、困った人にはなりたくないのよね。
...もしかして、もうなってる?!
三日天下
2017年4月11日
実は、半月ほど前に同居人が休業災害をやらかしまして。
手術と入院を伴う大怪我でした。
既に退院して自宅療養中ですが、手をやられてしまっているので家事ができません。
当然、家の中のことは全て私に降りかかってきます。
フルタイムで働きながらはちょっと厳しいなと思う反面、実は「奇貨居くべし」とも思いました。
これはまたとない台所覇権奪回のチャンスである、と。
どのような料理を作るか全てわたし一人でコントロールできるならば、プラスチック包装の少ない食材だけを選んで買うことも可能です。Plastic freeの端緒にするべく、このタイミングで生活を変えられるかもしれない。
完治までには数か月かかると聞いていたので、一週間目でレシピカードをを整理し(缶詰や半調理素材の入ったレシピを抜き出して封印)、二週間目では既に家にあるパッケージ入りの食品を積極的に消費し(缶詰やら袋入りの乾物やら)、そして三週目。暫定的指針(肉・魚・豆腐・キノコ類はプラスチック入りでも仕方ないけれど、野菜はパッケージなしで売っているものがあればそれをこまめに買っておき、野菜からメニューを決める)に従って買い物を済ませ帰宅した私が見たものは、満面の笑みで台所に立つ同居人と、プラスチック袋に入った野菜の山でした。
回復してきているのは嬉しいことですが、もう少し大人しくしていてほしかったよ…。
まぁねー、何事もそう簡単に思い通りに行くわけではないのです。
実際2週間目、私自身が食事を作るために出したプラスチックごみは通常の3/4程度の量でしたが、私のベジタリアン寄りメニューでは物足りなかった同居人が昼間にコンビニでから揚げ弁当を買ったり、牛肉のパックを買ってきてこっそり焼いて食べたりしたため、全体としてのプラスチック量は通常よりも100gほど増えました。あんなに毎日、自分の食べる分とは別に、鳥胸肉と卵を与えていたのに…(たまに自分の飼い猫にもベジタリアンを強要する飼い主の話を聞いたりすることがありますが、私は「持っている歯の通りに食べる」という考えかたが妥当だと思っているので、ネコっ歯の同居人が肉を必要とすること自体は尊重したいと思っております、はい)。
そのようなわけで、このプロジェクトは早々に頓挫しました。
部分的にでも進めていくことで何か良い変化があるかもしれないので、ひとまず自分の側ではこのまま続行しますが、ちょっと残念…。
左側が私の買い物、右側が同居人の買い物。
abeego(旧) vs Bee's Wrap
2017年4月10日
2015年冬に蜜蠟ラップデビューしまして、それ以来愛用しています。
試してみたブランドは、abeegoとBee’s Wrapの二つです。
購入時に「買ったよ、わーいわーい」みたいな投稿しかしていませんでしたので、
その後両方を使い続けてみての感想をメモしておきたいと思います。
写真は、双方のSサイズフラットシートです。
家庭で使いかけの野菜を包んだり、残り物の入ったボウルを覆うのに使ったりしつつ、
直近では職場で提供される菓子パンの類を乗せるのに良く使っています。
大体交互に仕事場に持っていくので、使う頻度はほぼ同じと言って良いかと思います。
見た目について:
どちらも、たまに丸めて直に鞄に放り込んで出かけたり、
チョコレートの入ったスコーンなどを乗せてしまったりしているので、
うっすらと鞄の裏地の色がついたり、洗っても落としきれなかったチョコレートの染みが残ってしまったりしています。
と言ってもまだ人前で出すのをためらわれるほどではなく、この点では全く問題を感じていません。
質感について:
最初に購入したabeegoの方は既に一年以上使っていますが、ごわっとタフな感じは全く変わらず安定しています。
他方、去年暮れに購入したBee’s Wrapは、もともとabeegoよりもしなやかな質感ではありましたが、この数か月の使用ですっかり薄く頼りない感じになってしまいました。
写真は、一回使っただけのサンドイッチラップとの比較です。
見ての通りです…。
野菜を包むだけにしか使っていないバゲット用ラップなどはここまでよれよれしていないので、やはり油分には弱いということなのでしょう。模様がとにかく美しいので、できれば人前で見せびらかしたい(笑)のですが、菓子パン用にはあまり使わない方が良いのかもしれません…。