『はっか油の愉しみ』

2017年3月7日

 図書館で本を借りるときはWeb検索システムから予約をしておき、図書館の方で準備ができたら取りに行くことが多いです。館内をぶらぶら見て歩くということは、今は時間的な余裕があまりないのでしていません。その代り、検索の段階で、借りたい本のタイトルが完全に分かっていても敢えてキーワードだけで検索をかけます。こうすると、存在を知らなかったけれども興味関心に近い本がひょっこり上がって来たりします。

 

今回、上記のやり方で偶然見つけて借りた本がとても良かったのでご紹介したいと思います。

マガジンハウスだし、とっくにご存知かもしれませんが…。

前田京子著『はっか油の愉しみ』

 

はっか油の愉しみ

はっか油の愉しみ

 

 

 

はっか油を使ったボディケア用品・お掃除お洗濯の際の洗剤・ルームフレグランス等々のレシピと、それにまつわるエッセイで構成されており、レシピは各章ごとに最後に分かりやすくまとめてあります。内容も使い勝手も良い本だと思います。そして、これ一冊あれば大抵の家庭で必要な洗剤類は作れそうな感じ。私は次の週末にレシピだけをひたすら写経する予定です(笑)。

それから、特に気に入ったのは、レシピの元ネタが著者がハワイの古書店で見つけた1900年代アメリカの薬局の調剤ハンドブック、といういところです(すべてのレシピが、ということではないと思いますが)。素人が感覚だけで作っているものは時に大丈夫なんかいな?と思うこともあるので、医療関係者が依拠していたものなら安心して使えるような気がします(権威主義?)。

 

ペパーミント精油は大好きで大瓶で常備しているくらいですが、実ははっか油って使ったことがないのです。当面は家にあるペパーミントで試してみて、何か機会があったらはっか油も使ってみたいと思います。

ちなみに精油は使い終わったボトルを引き取ってくれるので専ら生活の木で買っています。

地元野菜

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2017年3月6日

 

写真は、3年前にベランダのプランターで作った内藤とうがらしです。

 

新宿御苑の辺りにかつて内藤さんという人のお屋敷があり、

そこを中心に大々的に作っていた新宿区が誇る地元の唐辛子です

最近は本まで出ています。

 

情熱の!  新宿内藤とうがらし ~新宿名物誕生物語~ (JG mook)

情熱の! 新宿内藤とうがらし ~新宿名物誕生物語~ (JG mook)

 

 

 

土地のものなせいか手間いらずの大豊作で、写真のような瓶が4つくらいできました。

そうハイペースで無くなるものでもないので去年・一昨年は作らなかったのですが、今年は播種予定です。

 

味は同居人によると、スーパーなどで買ってくる鷹の爪よりも辛味が強く、

しかしそれが後に引かず爽やか、とのこと。

私は味音痴なのでそういう違いはよく分からないのですが、おいしくいただいてます。

 

今年播く種は、自家製の種を使うことも考えましたが、

房が大きくてきれいなものは早々に食べ尽くしてしまっていたので、

改めて最初の種を調達したときと同様に新宿の環境学習情報センターでもらってきて準備万端です。

 

ちなみに、写真の瓶の中に入っている白いものは珪藻土の乾燥材です。

天日乾燥で何度でも使える上に、見た目も良いので気に入っています。

 

貧乏とゼロ・ウェイストの親和性

2017年3月3日

 

ブログのサブタイトルに「貧乏」と入っているのに、今までそのトピックについて書く機会がありませんでした。

歯列矯正に至っては、機会を逸しているうちに装置が体の一部と化してしまい、すっかり書くモチベーションが失われています…。)

 

ずばり、うちは貧乏な家です。(可処分所得の問題として、ですが。精神は貧困じゃないと思いたい!)

同居人が真性貧乏人、私が仮性貧乏人という感じでしょうか。

 

さて、ゴミがなぜ発生するかというと、他ならぬ自分が家に招き入れているからなわけですが、

同居を始めて以来、真性貧乏人の生態を観察してみるに、真性貧乏人はゴミを出しません。なぜならば圧倒的に余計な買い物量が少ないからです。

 

可処分所得が少ないため、その使い方は真剣そのものです。お給料が入ったら、家賃や電話代、寄附など毎月必ず出て行く金額を引いたうえで、向こう一ヶ月の日数で割り、厳格にその予算内で生活しています。

 

クレジットカードを持たない(持てない)真性貧乏人は、自分の身の丈に合ったものしか買いません。背伸びをせず、地元の商店で必需品だけを買い、その範囲で手に入るもので毎日の生活をやりくりします。

信販売などは存在しない世界なので、包装はすべてその場で断ることができます。品物は、自分の目で見て買うか買わないかを判断するので失敗がありません。「ちょっとあったら便利かも」程度のものは初めから対象外です。

 

こうしてようやく手に入れたものを、文字通りぼろぼろになるまで使い倒しています。ちょっと擦れてみすぼらしくなった程度では取り替えません。そしてお役御免にするときには「ごめんなさい、どうもありがとうございました」と言いながら処分しています。

 

乏しいことが全面的に良いことだとは言いませんが、少なくともその結果として顕われている行動の部分は見習わなくてはいけないと思っています。

 

仮性貧乏人の私は、上記の部分はちょっと弱いかなーという感じですが。だってコヨーテ(ルーニーチューンズのワイリー・コヨーテのこと。通販で購入したギアでロード・ランナーを捕まえようとしては、使いこなすことができずに自滅する気の毒なキャラクター)だし。

それでもやはり可処分所得において余裕しゃくしゃくとは言い難いため、とにかく生活の無駄を排除することには昔から腐心してきました。ここへきて、ゼロ・ウェイストについて書くのが楽しくてしょうがないのは、ゼロ・ウェイストがこれまでに魚柄さんの本などを参考に培ってきた生活の総決算という感じがするからかもしれないです。

しつこいようですが、本当に本当に本当にお勧めする本です。 

うおつか流台所のリストラ術―ひとりひとつき9000円

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お弁当

2017年3月2日

 

これまで書いてきたことを読んで下さった方に、自分がどういう印象を与えているのかちょっと気になってきました。

料理や掃除をほとんどパートナーに押し付けて、自分はショッピングばかりしている女と思われていないか心配です。……そんなことはないんですよ!本当ですよ!うちは二人とも昼ごはんはお弁当派で、毎日のお弁当当番は私なんですからっ。

(大体、男の人に料理を完全に任せたら、うちなんか炭水化物と肉しか食べさせてもらえませんから。私、元菜食者なのに…)

 

お弁当はある時まで作れたり作れなかったりでした。一度さぼってしまうとなんだか面倒になってずるずると外食&テイクアウトのお弁当頼りになってしまい、体調が優れなくなってきたところでしぶしぶ自分でお弁当を作り出す、という感じで。

ですが、2013年の冬以降は、挫折することなくずっと自分でお弁当を準備することができるようになっています。

それはこちらのレシピ本を購入してからのことです。

 

  

奥薗壽子さんのレシピは合理的で(ご本人はこれを「ずぼら」と表現されていますが)、ヘルシーなところが大好きです。(何かというとビニール袋に材料をぶっこんでこねて絞り出して、「こうすると手が汚れなくて楽ちんですよ~」というところだけはどうしても受け入れられないのですが。)

この本は、保温性のあるフードコンテナに朝具だくさんのスープを仕込んで行って、お昼頃いい具合に火が通ったところで食べましょう、というレシピ集です。

 

もともと私は魚柄仁之助さんファンで(農文協から出ている生活リストラ三部作は、ゼロ・ウェイスターの方に心からお勧めする本です)、保温調理命だったので、これは良いと思い早速試してみたところ、毎日のお弁当作りが全く苦にならなくなり、今日まで続いている次第です。

 

スープジャーランチのいいところは、後は炭水化物だけ用意すれば昼ごはんとして立派に成立するところです。おかずを複数用意する必要がありません。あとは、お昼に温かいものがあると結構幸せです(電子レンジ不使用派なのでね)。

 

朝起きたらまずは南部鉄のお釜でご飯を炊いて(炊飯も「鍋帽子」を使って保温調理します。この件はまた後日)、

その間にスープの準備をします。週末に料理をしたときに、余った野菜をスープ用に細かく切って冷凍したりしてあるので、適当にバランスを見て具材を選び火にかけて、沸騰したら火を止めてスープジャーに入れます。以上です。あとはスープジャーが勝手にいい感じに料理してくれます。

 

荷物が重くなるとか、帰ってきてからの洗い物がめんどくさいとかありますが、私はお昼に外に出て食べ物を探す方がよほど面倒なので今のやり方にとても満足しています。

 

フードコンテナが見るからにプラスチックプラスチックしているのだけが悩みどころなのですが…、この件についてもいずれまた。

バスルームとガラス

2017年3月1日

 

髪は石鹸で洗って、クエン酸リンスで中和します。

クエン酸リンスのレシピは、たぶん前田京子さんの『お風呂の愉しみ』あたりから拝借していたと思います

(普通のシャンプー&リンスから切り替えたのが、少なくとも10年以上前なので、記憶が曖昧です)。 

お風呂の愉しみ

お風呂の愉しみ

 

 

 

クエン酸リンスには精油を入れていたので、容器はプラスチック以外がよかろうと思い、

バスルームにガラスは危ない気がしつつも、その時々家にあった蓋付のガラス瓶を使っていました。

私は金属アレルギー気味でもあるので、ステンレスのディスペンサーを購入するのは今一つ気が進まなかったというのもあります。

 

大人二人、ガラスは気をつけて扱うし、数年来こうしているし絶対問題ない、と思っていましたが、

ある日同居人がうっかり平らでない場所に置いてしまい、滑り落ちたガラス瓶はあっさり大破しました。

裸足で過ごす場所にガラスの破片というのはかなり恐ろしく、同居人は可哀そうに2日にわたって浴室を神経質に掃除する羽目になり、本来ならばリサイクルに出せたはずのガラス瓶をただの燃えないゴミにしてしまった罪悪感も手伝って、プラスチックフリーに憧れる私もさすがにちょっと懲りました。

 

そんなわけで、現在うちのリンスは、クエン酸だけをプラスチックの容器(煎りゴマを入れていたはちみつの空き容器)に入れておき、その場で少量お湯に溶かして使っています。Beth Terryも、既に家にあって、自分に害を及ぼさないプラスチックにまで目くじら立てないって言ってたし。

 

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さすがに美観がよろしくないので、もう少し見目良いものにいずれは取り替えたいと思いますが、

使い勝手は非常にいいのです、これが。

落として割る心配も、無意識ながらずっとしていたみたいで、今はずいぶん気が楽になっている自分に気が付きました。

 

水+クエン酸グリセリン精油という内容のクエン酸リンスが、水+クエン酸だけになってしまったわけですが、

グリセリンについては容器そのものをバスルームに常に置いておくことにし、上がり湯に少量入れ、それを頭から浴びて出る、というやり方に変えました。リンス液に初めから入っていた時には、せっかくの保湿成分を結局は洗い流してしまうからもったいないなと感じていたので、結果的にグリセリンを効率良く使えるようになったのはラッキーでした。

 

理想と現実の兼ね合いで、1敗1.5勝くらいな感じです。

 

行き場のなくなった煎りゴマは、メイソンジャー+Cuppowの注ぎ口付き替え蓋に移動しました。

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